2023 CROSS BIKE LAB. » GIANT ESCAPE AIR » 🔥 Tiagra BL-4600 購入 シマノ ブレーキレバー 交換 レビュー 🔥

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クロスバイク定番のカスタマイズである23C化、グリップ交換、10速化、その他いろいろを終え、先日トップチューブのプレートを取り外して8.545kgまで軽量化したGIANT ESCAPE AIR。 残す定番カスタマイズは、ホイール交換とフロントフォークのカーボンフォーク化のみ



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属に言う「 フレームしか残らなかった 」パターンに進む訳ですが、GIANT ESCAPE AIRのホイール GIANT SPINFORCE SLは、大幅に軽量化された2015年モデル以前のGIANT ESCAPE R3のホイール GIANT SPINFORCEよりも412g軽い実測重量1836g(リムテープ含む、クイック含まず)

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GIANT ESCAPE AIR ESCAPE R3 純正ホイール 実測重量


GIANT SPINFORCE 実測重量(R3)

BL-4600
フロント 実測重量:976g

BL-4600
リア 実測重量:1272g


GIANT SPINFORCE SL 実測重量(AIR)

BL-4600
フロント 実測重量:792g

BL-4600
リア 実測重量:1044g


GIANT SPINFORCE SLは、ロードバイクの完成車のホイールに使われる事が多いWH-R500、WH-R501よりも約100g軽く、クロスバイクのホイール交換ではコスパ最強との呼び声が高いWH-RS21(実測重量 F:790g R:1077g リムテープ含む、クイック含まず)と比較しても実測で31g軽量なホイール

クロスバイクの走行性能を高めるために、ミドルグレードで1600g前後のWH-6800やフルクラム レーシング3等にホイール交換し、タイヤも評判の良いコンチネンタルGP4000SⅡ等を履かせているオーナーもいますが、コンフォート系クロスバイクとしてのGIANT ESCAPE AIRのフレーム性能を考えれば1800g台のホイールは身の丈に合った必要充分な軽さ

フルクラム レーシング3 実測重量

BL-4600
フロント 実測重量:724g

BL-4600
リア 実測重量:904g


2kgオーバーのホイールから1800g台のホイールに交換するのであれば加速が激変して幸せになれますが、クロスバイクとGIANT SPINFORCE SLの組み合わせに限って言えばホイール交換が必須とは思えない今日この頃(´・ω・`)

従って、「フレームしか残らなかった」パターン1歩手前の「フレームとホイールだけ残った」ルートへ進むため、フロントフォークのカーボンフォーク化に向けて準備を開始

BL-4600
カーボンフォークはキャリパーブレーキ用を既に購入してあるので、次に購入しなければならないのはフラットバーロード用ブレーキレバー。 フロントはキャリパーブレーキ。 リアはVブレーキと、前後でブレーキワイヤーの引き量が異なる仕様に変わるため、Vブレーキ、メカニカルディスクブレーキ、キャリパーブレーキ、カンチブレーキ、ローラーブレーキ兼用のブレーキレバーが必須

BL-4600
BL-4600

シフターにTiagra SL-4600を使用しているので、今回はメーカー&グレードを合わせ、ブレーキレバーはTiagra BL-4600を購入


Tiagra BL-4600 ブレーキレバー 購入 分解 詳細

BL-4600
まずは可能な範囲で分解。 Tiagra BL-4600は合計16点のパーツに分解可能

BL-4600
ブレーキワイヤーのテンションを固定するマイクロアジャスターは硬質樹脂で軽さに貢献

BL-4600
ブレーキレバーを離した時にカツン!と大きな音がしないようにする防音効果が目的のプラスチック系ゴム?と、ブレーキレバーのアジャスターボルト

BL-4600
BL-4600

アジャスターボルトの先は鋭く斜めに切られており、受け側の素材と耐久性を考えればあまりよろしい形状とは言えず、短くすると調整領域が狭くなるため、ヤスリでほんの少しだけ丸く整えておきます

BL-4600
ブレーキワイヤーの引き量をVブレーキ用、キャリパーブレーキ用に調整できる切り替え部分の構造

BL-4600
BL-4600

Vブレーキ用からキャリパーブレーキ用に切り替えるには、裏側から固定用の黒いネジを回して樹脂パーツを外し

BL-4600
BL-4600

タイコ保持パーツ?を V → C・R の位置へ移動して元に戻すだけで切り替え調整が済むシンプルな構造。 今回はカーボンフォーク化前の前後Vブレーキ仕様でのTiagra BL-4600ブレーキレバー単体のインプレッションを行うのが目的なので、Vブレーキ側に戻します


Tiagra BL-4600 ブレーキレバー サイズ 寸法

BL-4600
続いて、Tiagra BL-4600の寸法。 人によって知りたい寸法が多少違うのと、ブレーキレバーの場合、レバーの長さとクランプ幅以外どこを測れば良いのかサッパリ分からないので、今回は1マス=10mmのカッティングマットの上に置きます(´・ω・`)

BL-4600
BL-4600

BL-4600
購入前の検討段階で、レバーのリーチ(握り幅)が足りず、引きにくかったりしないだろうか? と心配していた2.5フィンガーとしか記載されていないレバー部分の寸法。 フラットな部分が約30mmなので、この部分が数値上の指2.5本分と思われます(´・ω・`)

BL-4600
BL-4600

メーカーが記載していない。 購入した人も測らないクランプ部分の幅は場所によって微妙に違う14~16mm。 画像の場所では15mmの取り付け幅


Tiagra BL-4600 ブレーキレバー 実測重量

BL-4600
Tiagra BL-4600 ブレーキレバー
実測重量:170g(ペア)

Tiagra BL-4600 マイクロアジャスター 交換

マイクロアジャスターが硬質樹脂で軽いのは良いのですが、場所的に金属の方が安心感があり、ネジのピッチとサイズも合うため、TEKTRO MT3.0のマイクロアジャスターと交換
BL-4600
左:TEKTRO MT3.0のマイクロアジャスターとTiagra BL-4600の固定パーツ(樹脂)
右:Tiagra BL-4600のマイクロアジャスターとTEKTRO MT3.0の固定パーツ(金属)

BL-4600
Tiagra BL-4600 ブレーキレバー 改造後
実測重量:171g(ペア)

マイクロアジャスターの固定パーツを樹脂から金属に変更して、ノーマルから1gの重量増(´・ω・`)

BL-4600
BL-4600

装着していたTEKTRO MT3.0からTiagra BL-4600にブレーキレバーを交換してインプレ(レビュー)


シマノ Tiagra BL-4600 ブレーキレバー 購入 交換 レビュー

Tiagra BL-4600のレビュー(インプレ)は今まで使用していたTEKTRO MT3.0(画像下側)との違いを比較

Tiagra BL-4600 ブレーキレバー 剛性比較結果

BL-4600
レバーの形状が細めで肉厚なTEKTRO MT3.0に対し、くり貫かれて少し縦幅があるレバーのTiagra BL-4600。 レバー剛性はテクトロの方が若干高いように感じられますが、Tiagra BL-4600と剛性に明確な違いがあるか?と言われればほとんどないと言えます

BL-4600
BL-4600

体重が軽いので、Vブレーキ本体がGIANT ESCAPE AIRデフォルトのままでも制動力(ストッピングパワー)に不満を感じませんが、剛性の高さから来るカッチリ感をVブレーキ側に求めるのであれば、ブレーキ性能と剛性の高いVブレーキへの交換では定番のBR-R573、BR-R463、BR-R353、BR-T610等への交換が必要。 たまたま知り合いが交換していたVブレーキがブレーキ性能と剛性が高いそれだったので、性能については体験済み。 そ~っとブレーキをかけないと楽々ロックさせられる程の高性能Vブレーキ。 体重が軽い私の場合、出会い頭のパニックブレーキで前転できるな~と、なかなか怖い思いをしたのでした。 体重が重く、なかなか止まってくれないとブレーキ性能に不満がある方には良いVブレーキと思われます(´・ω・`)

BL-4600
BL-4600

ブレーキレバーをハンドルに固定&取り付け角度の調整をする場合、TEKTRO MT3.0(画像右)はシフトレバーのある下側にクランプボルトがあるため、ボルトを回す際少し気を使いましたが、Tiagra BL-4600(画像左)はクランプボルトがシフトレバーのない横側にあるため調整のしやすさがアップ。 雨でも走る人の場合、位置的にボルトに雨水が溜まりやすいのでサビやすさもアップする予感(´・ω・`)


Tiagra BL-4600 ブレーキレバー サイズ 比較

BL-4600
Tiagra BL-4600とTEKTRO MT3.0をカッティングマットに置いてサイズを比較。 注目したいのはピボットの位置とレバーの長さの違い。 ピボットの位置がレバーの端から約10mm遠くにあるTiagra BL-4600はレバーも約10mm長め

Tiagra BL-4600 ブレーキレバー 制動力比較結果

レバーの長さの違いによるブレーキングパワーは、ロードバイクならドロップハンドルのブラケットポジションでブレーキをかけるよりも下ハンを握ってブレーキをかけた方が少ない力で良く利くのと同じ。 そのため同じ力でブレーキをかけても、レバーが10mm長いTiagra BL-4600は楽に強くブレーキが効き、テクトロ MT3.0よりも良く止まります

シマノ ブレーキレバー 2.5フィンガーの使用感

BL-4600
購入前の検討段階で、レバーのリーチ(握り幅)が足りず、引きにくかったりしないだろうか?と心配していた2.5フィンガーとしか記載されていないレバー部分。 実際に握ってみると、デザインの違いでレバーが若干太く感じる以外、人差し指、中指、薬指の3本でブレーキレバーを引くのはTEKTRO MT3.0と何ら変わらず。 シフターとブレーキレバーのメーカーとグレードを統一した事で、メーカー側が本来想定しているシフターとブレーキレバーの正しい位置関係になったのか、なんとなく違和感のあったシフターの操作しづらい感が解消。 ただ、2.5フィンガーと中途半端なレバーの長さのため握っている指3本が常に窮屈。 3フィンガーもしくは4フィンガー仕様にしてくれれば良いのですが、指2本で握るのが正解何でしょうか(´・ω・`)?


GIANT ESCAPE AIR ブレーキレバー交換 車体重量

BL-4600
最後にコンパクトフィッシングスケール(1の位は5g単位)を使用してクロスバイク GIANT ESCAPE AIRの重量を計測

BL-4600
前回 実測重量:8.545kg

BL-4600
今回 実測重量:8.530kg



BL-4600
TEKTRO MT3.0
実測重量:183g

BL-4600
Tiagra BL-4600
実測重量:171g


正確には今回のブレーキレバー交換で-12gの軽量化ですが、前回の計測時に反映されなかった数グラムと、コンパクトフィッシングスケールの下1桁の関係で約15gの軽量化となりました。 メーカーとグレードを揃えたかったのでTiagra BL-4600を購入しましたが、他のブレーキレバーの重さはどの程度なのだろう?と、クロスバイクのカーボンフォーク化で最も事例の多いGIANT ESCAPE R3乗りの方々のブログを中心に、シマノのフラットハンドルバー用Vブレーキ、キャリパーブレーキ両対応モデルのブレーキレバーを調べて一覧にしてみると、グレード、価格、重さの関係がなかなか面白い結果に

シマノ ブレーキレバー 重量 比較

ULTEGRA BL-R780 2.5フィンガー
カタログ重量:129g(ペア) 実測重量:168g(ペア) +39g

Tiagra BL-460 2.5フィンガー
カタログ重量:176g(ペア) 実測重量:172g(ペア) -4g

SORA BL-3500 2.5フィンガー
カタログ重量:未公表(ペア) 実測重量:172g?(ペア)

Claris BL-2400 2.5フィンガー
カタログ重量:未公表(ペア) 実測重量:171g(ペア)

シマノのV、キャリパー両対応モデルのブレーキレバーでは最高グレードのBL-R780(ULTEGRA)ですが、サバ読みのレベルを超えて景品表示法に抵触するであろうカタログ値から+30.2%の重量差。 分かりやすく置き換えると、1Lのコーラを買ったはずが実際には698mmlしか中身が入っていないのと同じドイヒーさ。 BL-4600(Tiagra)は良心的なカタログ重量。 BL-3500(SORA)はデジタルスケールに乗せて実測重量を計っている画像がどうしても見つからず確認と比較ができませんが、最低グレードのBL-2400(Claris)と最高グレードのBL-R780(ULTEGRA)の実測重量差はわずか3gなので、おそらくBL-3500(SORA)も170g前後と思われます

コストパフォーマンスナンバー1はBL-2400(Claris)。 シマノのフラットハンドルバー用ブレーキレバーは重さにほとんど差が無いため、見た目(ロゴとカラーリング)だけで選んでも全然問題なさそう?と言う調査結果となりました。 Tiagraのフラットバー用ブレーキレバーはモデルチェンジによりBL-4600からBL-4700に変わり、カラーリングがブラックに変更されたため、ブラックのTiagraを求めている方には朗報。 グレードや価格差による重さにほぼ違いが無い事が判明したので、車体のカラーリングと色を合わせやすいブラックのSORAとTiagraからブレーキレバーを選択するのがオススメ(´・ω・`)

クロスバイクのカーボンフォーク化では定番のシマノのV、キャリパー対応ブレーキレバーですが、シマノ以外もピックアップしてみると以下のブレーキレバーが該当

シマノ以外のV キャリパー 両対応ブレーキレバー

DIA-COMPE MX-2 BL200
TEKTRO MT2.1
AVID SPEED DIAL ULTIMATE
AVIDSPEED DIAL 7 SL 実測重量:153g
AVID SPEED DIAL 7


マイナーなため、人と被りにくいのは良いのですが、使っている人そのものが少ないので、実測重量はほぼ不明


超軽量Vブレーキレバー Vブレーキセット KCNC VB-1

今回はカーボンフォークに向けての準備に伴い、Vブレーキとキャリパーブレーキの両方を引けるフラットバー用のブレーキレバーを購入しましたが、GIANT ESCAPE RX2等、最初からVブレーキ用のカーボンフォークが採用されているクロスバイクのVブレーキレバー、Vブレーキ本体を軽量化する場合には超軽量Vブレーキレバーと超軽量Vブレーキのセットである軽量化マニア御用達のKCNC VB-1がVブレーキレバー実測重量49g(ペア)、Vブレーキ実測重量104gと最軽量。 ただ、価格が非常に高いので、AESTやLIXADAの超軽量Vブレーキレバー、Vブレーキ本体の方が価格が安いのでおすすめ(´・ω・`)

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