軽量ステム Kalloy UNO ASA-105 レビュー
その日の体調次第で近くにも遠くにも感じ、乗り始めはピッタリでも体力が落ちた帰り道になると徐々に遠く感じてしまうロードバイクのドロップハンドルと体との距離。 現在装着しているステムは購入時のままの90mm。 このステムより軽い、短い、の2つを条件に交換用のステムの購入を検討
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装着されているステムも購入時のままのFSA OS-190。 ステムの長さが90mmでは、ちょっぴり遠く感じる時があるのです(´・ω・`)
まずは交換用の軽量ステムの購入候補を絞るため、車体から取り外してFSA OS-190の重さを計っておきます
FSA OS-190 ステム
ステム長さ(芯-芯):90mm
実測重量:145g
ハンドルクランプ径:31.8mm
コラムクランプ径:28.6mm
ステムアングル(ステム角度):84度/6度
ステム本体材質:6061-T6アルミニウム合金
短い50mmのステムの中ではBazooka FR2 ステムがツヤツヤで質感も良いので好みですが、人気のある定番中の定番ステムである3T、DEDA、PRO(シマノ)の短いステムの中で最も売れているステムは、断面が四角形に近く剛性が高いDEDA ZERO2 ステム(50mm)の模様。 後に購入したGIANT DEFY1のGIANT CONNECTステムも四角形に近い剛性の高いステムでした(´・ω・`)
ステムにゴール前スプリントで必要なレース用の高い剛性は求めておらず、見た目が良い、短い、軽いステム、と言う条件でもう少し調べていると、90mmで実測重量105gの軽量ステムとして評判が良く、トリプルバテッドでコストパフォーマンスが高いと評価されていたのがKalloy UNO ASA-105 ステム。 同価格帯のステムと比較すると最軽量のステムと思われるので、最も短い長さの60mmでFOCUS IZALCO TEAM REPLICAのフレームカラーに似合う白のKalloy UNO ASA-105 ステムを購入(´・ω・`)
パッケージ裏にはASA105と書かれたラベルが貼られていますが、クロスバイク用に購入した同じKalloy UNOのシートクランプはSC-100となっており、ステムの型番(製品名)には-(ハイフン)が入っていない謎。 プリントミスか、もしかするとKalloy UNO ASA105の方が正しい型番(製品名)かもしれませんが、どちらが正しいかは不明(´・ω・`)
シルバーのゴム紐で繋がっているのはステム内側に入っていた説明書
ハンドルクランプ径:31.8mm
コラムクランプ径:28.6mm
ステムアングル(ステム角度):83度/7度
素材(ステム本体):7050鍛造アルミニウム合金
画像右はクロスバイク用に購入した110mm。 白は色の特性上、隠蔽力(いんぺいりょく)が弱く、下地が透ける関係からどうしても厚く塗装する必要があるため、同じステム長であれば隠蔽力の強いブラックの方が1~2g軽い模様。 実測重量145gのFSA OS-190 ステムから88gのKalloy UNO ASA-105 ステムへと交換する事で、-57gの大幅な軽量化。 あとはボルトの頭がテーパーヘッド(円錐)でM5x18mm規格の1本4gあるボルトを1本2gのチタンボルトに交換する事で-12gの軽量化になり、理論上は芯-芯60mmで76gの超軽量ステムに出来るのね(´・ω・`)
続いてトップキャップの交換(メーカーによってはヘッドキャップ、コラムキャップ、アンカーキャップ、ステムキャップとも呼ばれます)。 FOCUS IZALCO TEAM REPLICA 完成車付属のトップキャップは、強度重視の厚みがあるカーボントップキャップが装着されています。 そのためカーボン製でも重量は以外と重め
実測重量:8g
先日行ったAVEDIO(エヴァディオ)の試乗会で、エヴァディオ オリジナルトップキャップ(セパレートタイプ) が貰えたのでトップキャップを交換して軽量化します
エヴァディオ オリジナルトップキャップ(セパレートタイプ) ブラック
実測重量:4g
頭の無いボルトとトップキャップが一体型になっている実測重量5~6gのエヴァディオ オリジナルトップキャップ(ユニットタイプ)であれば更に軽量化できたのですが、無料で貰ったトップキャップなのでひとまず4gの軽量化で良しとします(´・ω・`)
Kalloy UNO ASA-105はトリプルバテッドで軽量なステム。 他の7050鍛造アルミ合金のステムと比較した場合、プロの選手がレースで必要とする極めて高い剛性は持ち合せていませんが、プロの選手と同じパワーを出せない一般人が使う分には特に不満は感じず、コストパフォーマンスの高さだけが際立つステムと言うのがインプレ後の正直な感想。 レースで使うにはポテンシャル不足となりますが、剛性の高いステムはダンシング時に力を逃がしにくい反面、上半身にダイレクトに路面の振動を伝えてしまう疲れやすいステムとも言えるので、普通の剛性であるKalloy UNO ASA-105はロングライド等、どちらかと言えば中長距離向きの軽量ステムに分類されると思います
コラムクランプとハンドルクランプを繋いでいる中央のパイプ内部を触ると、60mmは3段階に厚みに違いのあるトリプルバテッドを確認出来ましたが、長い110mmは剛性を落とさないためと思われるダブルバテッド仕様。 同じ長さのステムと比較すればダブルバテッドでも軽いステムである事は間違いないのですが、Kalloy UNO ASA-105の仕様がどの長さからトリプルバテッドではなくなってしまうのか分からないので、軽量なトリプルバテッドを求めるのであれば90mm以下にしておくのが無難な選択と思われます。 それと、ステムは長い方が上級者っぽく見られますが、仮に芯-芯50mmで0.5mmたわむステムがあるとすると、倍の長さがある100mmでは単純計算で倍の1mmたわむ事になり、今回の様に剛性を確保するために短いステムと比較して肉厚になっていたりする場合もある事から、剛性と重量の関係性から見ても短いステムの方がおすすめな理由(´・ω・`)
今回購入したのは短い、軽い、を条件に購入したKalloy UNO ASA-105 軽量アルミステム。 実は7050鍛造アルミニウムにカーボンを巻いたアルカーボンのKalloy UNO ASA-105も存在するのですが、残念ながら現在は廃番。 代わりのアルカーボンステムとなると、価格の安さとそこそこ軽量な事で知られる中華カーボンステム。 アルミ+カーボンのアルカーボンステムからフルカーボンステムまでリーズナブルな価格が魅力(´・ω・`)
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FSA OS-190 ステム 角度 実測重量
現在のFOCUS IZALCO TEAM REPLICA。 ペダルが取り付けてある以外は注意書きの黄色いシールも貼がしていない購入時のままの完全なノーマル状態装着されているステムも購入時のままのFSA OS-190。 ステムの長さが90mmでは、ちょっぴり遠く感じる時があるのです(´・ω・`)
まずは交換用の軽量ステムの購入候補を絞るため、車体から取り外してFSA OS-190の重さを計っておきます
FSA OS-190 ステム
ステム長さ(芯-芯):90mm
実測重量:145g
ハンドルクランプ径:31.8mm
コラムクランプ径:28.6mm
ステムアングル(ステム角度):84度/6度
ステム本体材質:6061-T6アルミニウム合金
最も短いステム
全長の短いステムを最優先に各ブログで調べてみた限り、芯-芯(C-C)のカタログ値で32mmまたは35mmの長さが最短のステムと判明。 フォークコラムの直径28.6mmとドロップハンドルの直径31.8mmを合計して2で割ると30.2mmとなるので、32mmまたは35mm近辺が最短のステムである事は間違い無さそうです。 その3mmの差はステム角度によるものと思われるので、最短32m(芯-芯)のステム角度は 90° / 0° または 83° / 7° 前後。 最短35mm(芯-芯)のステム角度は 83° / 7°、または水平に近い 73° / 17° 前後ではないかと思われます。 最も短いステムは、フォークコラムのクランプ部分とハンドルクランプを直接溶接している様な形状になるので、BMXやマウンテンバイクならともかく、ロードバイクのステムとしては少々相応しくない見た目なのが残念(´・ω・`)ロードバイク用の短いステム
自転車パーツメーカーとしてメジャーなメーカーが用意しているステムで最も短いものは60mmが多く、次いで50mmが多い印象(一部メーカーでは40mmのステムも有り)。 見た目がロードバイク向き、短いステム、の2つを絶対条件に購入するステムの候補を絞っていましたが、見た目の問題でフォークコラムのクランプ部分とハンドルクランプが直接溶接されている様に見えない事を第3の条件に加えると、メーカーが用意している最も短い50mmや60mmのステムはまさにピッタリGIANT CONNECT ステム
短い50mmのステムの中ではBazooka FR2 ステムがツヤツヤで質感も良いので好みですが、人気のある定番中の定番ステムである3T、DEDA、PRO(シマノ)の短いステムの中で最も売れているステムは、断面が四角形に近く剛性が高いDEDA ZERO2 ステム(50mm)の模様。 後に購入したGIANT DEFY1のGIANT CONNECTステムも四角形に近い剛性の高いステムでした(´・ω・`)
ロードバイク用の剛性の高いアルミステム
ステムに強い拘りのある詳しい人のブログを見る限り、剛性の高いステムとしておすすめされていたのはDEDA ZERO100 TEAM、PRO(シマノ) VIBE 7S ステム、フィジーク シラノ R1、3T ARX2 TEAM等。 中でも剛性が高いと評価されていたステムは3T。 プロの選手が使っているくらいで、特別軽い訳でもないのに人気があるので不思議だったのですが、剛性の高さでNo.1のアルミステムだったのね(´・ω・`)ステムにゴール前スプリントで必要なレース用の高い剛性は求めておらず、見た目が良い、短い、軽いステム、と言う条件でもう少し調べていると、90mmで実測重量105gの軽量ステムとして評判が良く、トリプルバテッドでコストパフォーマンスが高いと評価されていたのがKalloy UNO ASA-105 ステム。 同価格帯のステムと比較すると最軽量のステムと思われるので、最も短い長さの60mmでFOCUS IZALCO TEAM REPLICAのフレームカラーに似合う白のKalloy UNO ASA-105 ステムを購入(´・ω・`)
Kalloy UNO ASA-105 ステム 角度 実測重量
Kalloy UNO ASA-105 軽量ステム パッケージパッケージ裏にはASA105と書かれたラベルが貼られていますが、クロスバイク用に購入した同じKalloy UNOのシートクランプはSC-100となっており、ステムの型番(製品名)には-(ハイフン)が入っていない謎。 プリントミスか、もしかするとKalloy UNO ASA105の方が正しい型番(製品名)かもしれませんが、どちらが正しいかは不明(´・ω・`)
シルバーのゴム紐で繋がっているのはステム内側に入っていた説明書
ハンドルクランプ径:31.8mm
コラムクランプ径:28.6mm
ステムアングル(ステム角度):83度/7度
素材(ステム本体):7050鍛造アルミニウム合金
画像右はクロスバイク用に購入した110mm。 白は色の特性上、隠蔽力(いんぺいりょく)が弱く、下地が透ける関係からどうしても厚く塗装する必要があるため、同じステム長であれば隠蔽力の強いブラックの方が1~2g軽い模様。 実測重量145gのFSA OS-190 ステムから88gのKalloy UNO ASA-105 ステムへと交換する事で、-57gの大幅な軽量化。 あとはボルトの頭がテーパーヘッド(円錐)でM5x18mm規格の1本4gあるボルトを1本2gのチタンボルトに交換する事で-12gの軽量化になり、理論上は芯-芯60mmで76gの超軽量ステムに出来るのね(´・ω・`)
トップキャップ 交換 軽量化
続いてトップキャップの交換(メーカーによってはヘッドキャップ、コラムキャップ、アンカーキャップ、ステムキャップとも呼ばれます)。 FOCUS IZALCO TEAM REPLICA 完成車付属のトップキャップは、強度重視の厚みがあるカーボントップキャップが装着されています。 そのためカーボン製でも重量は以外と重め
実測重量:8g
AVEDIO(エヴァディオ) オリジナルトップキャップ
先日行ったAVEDIO(エヴァディオ)の試乗会で、エヴァディオ オリジナルトップキャップ(セパレートタイプ) が貰えたのでトップキャップを交換して軽量化します
エヴァディオ オリジナルトップキャップ(セパレートタイプ) ブラック
実測重量:4g
頭の無いボルトとトップキャップが一体型になっている実測重量5~6gのエヴァディオ オリジナルトップキャップ(ユニットタイプ)であれば更に軽量化できたのですが、無料で貰ったトップキャップなのでひとまず4gの軽量化で良しとします(´・ω・`)
軽量ステム Kalloy UNO ASA-105 60mm 購入 レビュー
Kalloy UNO ASA-105へとステムを交換、装着したFOCUS IZALCO TEAM REPLICAをインプレッション(レビュー)。 フレームカラーが白黒であるため、黒いステムから白いステムに交換しても違和感無く似合うのは嬉しいポイント。 芯-芯 90mmから60mmの短いステムに交換した事で、交換前と比較してハンドル高さは何ミリか下がった模様。 ハンドル位置が約30mm手前に変わった効果は大きく、乗車姿勢が非常に楽になり、体力を消耗した帰り道でも徐々にハンドルが遠く感じてくる現象はかなり軽減されましたが、代償として上半身の角度が少し起き上がったため空気抵抗が少し増えたのを感じます。 ハンドル位置が手前に来た事による上半身の空気抵抗なので、ステムの取り付け位置を下げる事でハンドルとの距離はほぼ変わらずに90mmの時と同じ巡航速度に戻ると思われますKalloy UNO ASA-105はトリプルバテッドで軽量なステム。 他の7050鍛造アルミ合金のステムと比較した場合、プロの選手がレースで必要とする極めて高い剛性は持ち合せていませんが、プロの選手と同じパワーを出せない一般人が使う分には特に不満は感じず、コストパフォーマンスの高さだけが際立つステムと言うのがインプレ後の正直な感想。 レースで使うにはポテンシャル不足となりますが、剛性の高いステムはダンシング時に力を逃がしにくい反面、上半身にダイレクトに路面の振動を伝えてしまう疲れやすいステムとも言えるので、普通の剛性であるKalloy UNO ASA-105はロングライド等、どちらかと言えば中長距離向きの軽量ステムに分類されると思います
コラムクランプとハンドルクランプを繋いでいる中央のパイプ内部を触ると、60mmは3段階に厚みに違いのあるトリプルバテッドを確認出来ましたが、長い110mmは剛性を落とさないためと思われるダブルバテッド仕様。 同じ長さのステムと比較すればダブルバテッドでも軽いステムである事は間違いないのですが、Kalloy UNO ASA-105の仕様がどの長さからトリプルバテッドではなくなってしまうのか分からないので、軽量なトリプルバテッドを求めるのであれば90mm以下にしておくのが無難な選択と思われます。 それと、ステムは長い方が上級者っぽく見られますが、仮に芯-芯50mmで0.5mmたわむステムがあるとすると、倍の長さがある100mmでは単純計算で倍の1mmたわむ事になり、今回の様に剛性を確保するために短いステムと比較して肉厚になっていたりする場合もある事から、剛性と重量の関係性から見ても短いステムの方がおすすめな理由(´・ω・`)
安いステム(中華カーボンステム)
今回購入したのは短い、軽い、を条件に購入したKalloy UNO ASA-105 軽量アルミステム。 実は7050鍛造アルミニウムにカーボンを巻いたアルカーボンのKalloy UNO ASA-105も存在するのですが、残念ながら現在は廃番。 代わりのアルカーボンステムとなると、価格の安さとそこそこ軽量な事で知られる中華カーボンステム。 アルミ+カーボンのアルカーボンステムからフルカーボンステムまでリーズナブルな価格が魅力(´・ω・`)
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コメント
凄いですねぇ
昨今のアルミやカーボンに跨った事は余りありませんが、しなやかさはどうなんでしょうねぇ。
2016-07-03 13:21 MK URL
Re: 凄いですねぇ
2016-07-03 18:07 FUCHS URL