2023 CROSS BIKE LAB. » ママチャリ » 🔥 ママチャリ BB交換 分解 ペダル交換 メンテナンス費用 🔥

ママチャリのBB交換
クランクシャフトかBB辺りからの異音が日毎に大きくなっていくママチャリ。 自転車屋で修理してもらうと費用は5000円オーバーですが、BB交換するための工具を購入してしまえば費用が格安で、後々似た様なトラブルが起きた際には工費がかからないので、自分でBBを分解、メンテナンスする事に



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他には
  • サドル交換
  • ブレーキ交換
  • ペダル交換
  • BBの研磨

を行います。 BBの研磨は、性能の低いママチャリのBBの摩擦抵抗を減らすため(´・ω・`)



ママチャリ サドル交換

ママチャリのサドル交換
お尻が痛くないサドル

まずはサドルの交換。 これまでママチャリに装着していたのは評判の良いスペシャライズド BG コンフォートサドル。 お尻が痛くならないサドルと評価が高く、実測重量487gとかなりの重さがあるものの、肉厚なクッションで評判通りお尻が痛くならないサドル。 慣れないうちは、大きく開いたセンター部分の溝に座骨が落ちます

折り畳み自転車のサドル
サドルのエラストマー

スポーツ自転車ではないママチャリに分類される折り畳み自転車なので、重量は気にせず乗り心地重視で購入したスペシャライズド BG コンフォートサドルですが、乗り心地を損なわずに多少はママチャリも軽量化を行いたいので、サドルは完成車取り外し品としてショップで安い値段でく売られていたボントレガー H2サドルに交換。 サドル裏側にある黒いエラストマーに衝撃吸収効果があるらしく、サドル交換後はタイヤの空気圧を以前より高くしてもお尻に加わる衝撃は減りましたが、座骨に優しい肉厚なスペシャライズド BG コンフォートサドルの方が好みでした(´・ω・`) 


ママチャリ ブレーキ交換

Vブレーキのフロント
Vブレーキのリア

ママチャリのブレーキ交換はやらなくても問題ないのですが、完成車取り外し品のVブレーキも安い値段で売られていたので購入。 最初から付いているVブレーキは、見た目がイマイチな塗装されていないタイプのVブレーキだったので交換します

Vブレーキ取り外し
ブレーキ取外し

六角レンチで固定ボルトを回し、Vブレーキ本体の取り外し

ママチャリ ブレーキ 取り付け

交換用Vブレーキ
交換するVブレーキは完成車取り外し品のAVID SD3。 サドルとVブレーキのパーツ構成から推測するに、TREKのクロスバイク FX3辺りに装着されていたと考えられるVブレーキ。 重量は、ママチャリにもともとついていたVブレーキが実測重量392g。 交換するAVID SD3が前後ペアで実測重量411g。 もともとママチャリに装着されていたVブレーキの方が軽量だったのは少々残念(´・ω・`)

フロントVブレーキ交換
リアVブレーキ交換

Vブレーキの交換でママチャリのブラック率が若干アップし、見た目が引き締まりました。 ブレーキ交換後のママチャリのブレーキの効き具合は交換前とほとんど違いが無く、AVID SD3は極々普通のブレーキ性能。 全く同じ作業を自転車屋でやってもらうと、ブレーキ交換の工費だけで1100円×2。 ブレーキシューの調整で400円。 一般的なママチャリのブレーキ交換費用は1100円+2200円と、ブレーキ代金を含まない工費だけでなかなかの金額(´・ω・`)


ママチャリ ペダル交換

ママチャリのペダル
続いてママチャリのペダル交換。 右側の折り畳み式のペダルがグラグラになっており、玉当たりの調整で修理可能と思われましたが、ペダル単体では分解不可能な構造をしており、走行中に外れるか折れるかすると非常に危険なため、BB交換の前にペダルの交換を先に済ませてしまいます

交換用ママチャリペダル

交換用の新しいペダルとママチャリのペダルを取り外すためのペダルレンチを購入。 ペダルは見た目がママチャリのペダルに近いDAHONの完成車取り外し品。 ペダルレンチはママチャリであってもロードバイク、クロスバイクと同じ規格なので適当に安い値段だったものを(´・ω・`)

ママチャリ ペダルの外し方

ペダルの取り外し方向
ママチャリペダルの重さ

ママチャリのペダルの外し方は、ペダルの根元をペダルレンチで挟んで正しい方向に回すだけ。 右足を乗せる右ペダルは反時計回りに。 左足を乗せる左ペダルは時計回りにペダルのシャフトをペダルレンチで回す事で取り外す事ができます。 長年1度も分解メンテナンスしていなかったり、雨に濡れて発生した錆びによって恐ろしく固く締まっている場合もありますが、ウチのママチャリの場合は左右ともあまり力を入れなくても簡単に取り外す事が出来ました。 外したママチャリのペダルと交換用のペダルを比較すると、踏面は交換するDAHONのペダルの方が少し大きめ。 踏面積は増えてもペダル重量は左右ペア375g → 左右ペア375gと奇跡的に1gも変わらず

ペダルの交換
ママチャリのペダルの取り付け方は、ペダル軸のネジ部分に固着防止のグリスを塗り、取り外し時とは逆方向に回して取り付けます。 右足側のペダルは時計回りに。 左足側のペダルは反時計回りに。 左右のペダルでネジの向きが違うため、ペダルのネジ山がクランクに入っていかない場合は左右のペダルを取り違えているだけ。 踏面積も増え、凹凸部とファイヤーパターンっぽい部分がラバーに変わったので、夏場にサンダル等底が柔らかいモノで漕いでも履物を傷めにくい優しいペダルだったのは嬉しい誤算。 ペダルの取り付けチェックで試し乗りをしてみると、ペダルのグラつきは無くなり、BBかクランクシャフト辺りからと思われた異音もキレイサッパリ消えてしまいました。 ママチャリのペダル交換前はBBから異音が発生していると感じていたのですが、実際にはペダルから異音がしていました。 自転車店でのペダル交換作業は工費が800円。 ペダルレンチを購入するより若干安い程度なので、工具を購入してしまった方が後々同じトラブルになった際には費用が発生せず安い計算に(´・ω・`)


ママチャリ ペダル分解 玉当たり調整

ペダルの異音
ママチャリのBBかクランクシャフト辺りから異音が発生していると勘違いしていましたが、異音の原因究明のため不要になった折り畳み式のママチャリのペダルを分解

ペダル分解
(´・ω・)_/ 手前の傷はママチャリのペダル交換前にペダルキャップを外してみようと試みた跡。 マイナスドライバーをハンマーで打ち込んで無理やりこじればママチャリのペダルを分解できる可能性が全くのゼロではありませんでしたが、ペダルキャップを外すには深さが有りすぎるため分解は不可能でした

ペダルの玉当たり調整
ペダルのキャップ

ドリルでペダルキャップに2々所穴を空けてペンチでつまんで引っこ抜いてみたのが画像の状態。 ママチャリのペダルは分解して玉当たり調整やグリスアップ等のメンテナンスする事は一切想定されていないハメ殺しタイプのペダルキャップである事が分かります。 ペダルキャップに穴を空けてしまうと雨水が浸入してサビの原因につながり、チリやホコリも侵入してベアリングの動きも悪くなってしまうため、ロードバイクやクロスバイク等のスポーツ自転車ではないママチャリのペダルでペダルキャップが深く埋まっているタイプのものは、ガタが出たり調子が悪くなったら交換するのが基本の模様

ペダルの異音の原因
ドリルで穴を空けた際のペダルキャップの削りカスが入っていますが、1度もグリスアップしていないママチャリのペダルの中は割とキレイでした。 BBかクランクシャフト辺りからと思われた異音の正体は、内部のペダルシャフトを固定しているナットが緩み、ガタが発生していたのが原因でした。 一般的なママチャリのペダルキャップであればこんな作業をせずにマイナスドライバーだけで割と簡単に外す事ができるので、本来であれば緩んでガタが出ていたペダルシャフトのナットをソケットレンチで締めるだけでBB付近の異音の原因は解消していたと思います

BB辺りの異音の診断ミスで工具と修理用の部品を購入済みである事と、スポーツ自転車ではないママチャリのBBは3年に1度くらいは分解してグリスアップするか中のBBリテーナーを交換した方が良いらしいので、以下BBの交換作業等を(´・ω・`)


ママチャリ クランク BBの外し方

ママチャリの左クランク
クランクキャップ取り外し

ママチャリのBBだけ分解する事は構造的に不可能なので、まずは左足を乗せる側の左クランクの取り外し作業から。 最初にクランク中央についているクランクキャップをマイナスドライバー等、先が尖った物でこじ開け中にあるナットを見える状態にします。 元々ママチャリに装着されていた折りたたみ式のペダルとは違い、クランクキャップは深く埋め込まれていないので簡単に外す事が可能

コッタレスリンク抜き工具
TL-FC10

クランクとシャフトを固定している中のナットにコッタレスリンク抜き工具 TL-FC10をかぶせ、モンキーレンチでコッタレスリンク抜き工具の根元側を回してクランクとシャフトを固定しているナットを緩めます

クランクナット取り外し
コッタレスリンク抜き工具取り付け

ナットを外したらコッタレスリンク抜き工具 TL-FC10の向きを先程とは前後逆にし、クランクに彫られているネジ山に合わせ、ある程度の深さまで回してクランクに固定

BB交換
BB交換

今度はコッタレスリンク抜き工具 TL-FC10の手前側にモンキーレンチをセットして回せば、ママチャリの左クランクアームを外す事が出来ます

BB交換
BB交換

ママチャリの左クランクアームを取り外したら、ロックリングの溝にフックスパナを掛けて反時計方向に回し、BBの左ワンを固定しているロックリングを取り外します。 今回使用したフックスパナのサイズは45-52。 大は小を兼ねるので若干大きめのサイズでも問題無く使えましたが、ジャストサイズは45-48だった模様。 ちなみにフックスパナは工具メーカーによってフックレンチや引っ掛けスパナ等とも呼ばれます(´・ω・`)

BB交換
BB交換

あとはBBの左ワン外側にわずかに出っ張っている部分をモンキーレンチで挟んで回していけば、ママチャリのBB左ワンの取り外しが完了し、BB内部のBBリテーナーと呼ばれるベアリングの交換ができる状態になります

BB交換
(´・ω・)_/ ママチャリのBB左ワン側から取り外したパーツ。 左からクランクキャップ、クランクを固定していたナット、ロックリング、BBリテーナー、BB左ワン

BB交換
続いてママチャリの右側のクランクの取り外しと、右側のBBの外し方

BB交換
BB交換

先程と全く同じ手順でクランクを取り外すと、BB左ワンは既に取り外してあるので反対側からクランクシャフトが引き抜けます

BB交換
BB交換

工具が汚れてしまうので1度パーツクリーナー等でBB右ワンの油汚れを落とした後、BB右ワンの水平になっている部分をモンキーレンチで挟んで時計回りに回して緩めます。 本来なら専用工具の右ワン外しで緩めるのが正解ですが、36mm幅を挟めるワイドモンキーレンチであれば代用可能。 ママチャリのBBの規格は2種類あり、このママチャリのBBは表面に穴の無いタイプ。 BB表面に穴が複数あるタイプは右ワン外しまたはワイドモンキーレンチではなく、専用工具のカニ目レンチが必須になりますので、ママチャリのBB交換をする際は分解前にBBの規格をしっかり確認しておきましょう(´・ω・`)

BB交換
BB交換

ママチャリのBBの取り外しが完了。 汚れたグリス等で中がかなり汚れているので、パーツクリーナー等で汚れを落とし、分解して取り外したBB左ワン、BB右ワン、BBリテーナー、クランクシャフトも全て洗浄しておきましょう(´・ω・`)

BB交換
BB交換

ママチャリのクランクシャフトの軸長は144mm。 ママチャリにBBを取り付ける際、どっちだったっけ? と、迷う事のあるBBリテーナーの向きはこんな感じ(´・ω・`)


BB 研磨

BB交換
BB交換

通常のママチャリのBB交換であればいつの間にか入り込んだ砂粒等で傷んだベアリングを確認したら、新しいBBリテーナーに交換してグリスアップすればママチャリのBBのメンテナンス作業は終了しますが、今回は回転性能が高いとはとても言えないママチャリのBB内部の摩擦抵抗を減らすために研磨するので、細目の240番のバルブコンパウンドを購入。 バルブコンパウンドはペースト状の油かグリス? と研磨剤が組み合わさった物。 触った感触はベトベトでジャリジャリな歯磨き粉で、本来の用途はエンジン内部の研磨等。 研磨剤の粒が大きい荒目を使用してしまうと、BBリテーナーのベアリングと接するBB右ワン、BB左ワン、クランクシャフト表面が滑らかには仕上がらないので間違えないように(´・ω・`)

BB交換
BB交換

BBリテーナーのベアリングと接するBB右ワン、BB左ワンの内部にバルブコンパウンドをたっぷり塗り、BBの玉当り調整をキツめにしてママチャリのクランクを取り付けたら近所をひとっ走り。 走行中は研磨剤の影響でBBに大量の砂が入った様なジャーと言う音がするので、変な目で見られてしまいますが気にしない事(´・ω・`)

BB交換
BBの研磨を兼ねた走行後、再びママチャリのBBを分解したらパーツクリーナーでバルブコンパウンドを洗浄

BB交換
BB交換

研磨に使ったBBリテーナーと新品のBBリテーナーを比較すると、ベアリングの表面は鏡面からチタニウムグレーっぽい色に。 研磨の終ったBB右ワン、BB左ワンはなぜか左右で見た目が違いますが、どちらにしろ研磨は完了しているので表面はツルツルになり、クランクの摩擦抵抗の減少が期待できます

BB交換
BB交換

最後にBBのグリスアップ。 デュラグリスをBB右ワン、BB左ワンの内側に塗布しますが、万能グリスのデュラグリスはそのままでは少々硬めなグリス。 グリス粘度を少し下げる事で抵抗を減らせるため、オイルを1、2滴添加して粘度を下げたデュラグリスを新品のBBリテーナーかBB右ワン、BB左ワンに塗布すればBBのグリスアップは完了

BB交換
BB交換

散り外したのとは逆の手順で再度ママチャリに取り付ければBBの交換作業は全て完了。 自転車屋でのBBに関係する工費は、クランクのガタが出ているだけであればBBの玉当たり調整で工費は800円。 BB交換の場合はBBリテーナーの交換で工費が5200円と超高額。 工具さえ揃えれば難しい作業ではないので、絶対に自分でやる事をおすすめします(´・ω・`) 


オクタリンク BB クランク 外し方 Claris FC-2403 FC-2450

BB交換
今回のママチャリのBB交換とは別の話ですが、フロントトリプルからフロントダブルに交換したいけど、外れない。 外し方が分からないと知り合いが持ってきたClaris FC-2403のクランクが付いているロードバイク

BB交換
BB交換

BBの規格はオクタリンクですが、ママチャリと似たような物だろうとクランクキャップを外し、Clarisのクランクを固定しているフィキシングボルトを取り外してTL-FC10を装着。 クルクルと回してみるも外れる手応えが全く無く途方に暮れます

外れないね(´・ω・)(・ω・`)ね

オクタリンク専用のリムーバーかオクタリンクのBBから取り外す専用工具でもあるのか? としばらく調べていると、TL-FC10の押し出せる先端はオクタリンクの穴よりもサイズが小さいため、オクタリンクの穴にフタをする、TL-FC15と言うアダプターを介するか、オクタリンクのBBも外せる、TL-FC11を使用すればオクタリンクのBBからClarisのクランクを取り外す事が出来ると判明

BB交換
(´・ω・)_/ TL-FC10の先端部分のサイズはオクタリンクの穴よりサイズが小さめ。 見た目は似ていてもオクタリンクに対応していないTL-FC10等のコッタレス抜き工具も同時に流通しているため、オクタリンクのBBからクランクを取り外す作業は初心者にとって工具の選び方が少し分かりにくい模様。 TL-FC10を購入済みの場合はTL-FC15を。 まだ何も購入していない場合はオクタリンクに対応しているTL-FC11等を購入するのが正解


ママチャリ BB 研磨 メンテナンス レビュー

BB交換
話はママチャリに戻り、BBの分解、研磨、グリスアップ、玉当り調整、BBリテーナーの交換と、メンテナンスと言うより軽い性能アップに近い作業をママチャリに行ったので、チェーンをかけない状態でクランクを勢い良く回してみると、50回転くらいは楽々回るようになり、BBの玉当り調整と研磨の効果が出ているのか、実走でもペダルを漕ぐのが少し楽に感じます。 メンテナンス前はBB辺りから異音がしていると感じていましたが、いざ分解してみたら実はペダルシャフトを固定していたナットが緩んで異音が発生しただけと、クロスバイクやロードバイク等のスポーツ自転車ではないママチャリの不具合の特定は意外と難しいものです

BB交換
ボトムブラケットの交換、ペダル交換、ブレーキ交換作業に必要とした工具はペダルレンチ、ワイドモンキーレンチ、フックスパナ、コッタレスリンク抜き工具 TL-FC10等。 今後、必要に応じて少しづつ工具が増えていく事を考えると、今回購入した工具と同じ値段を出したとしても、工具セットの半分も揃わないので、最初に工具セットを購入しておいた方が圧倒的にお得だった事が判明(´・ω・`)

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コメント

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通販!!!

いつもご訪問ありがとうございます。
Amazonでコッタ抜きまで手に入るとは!!。
昔は自転車屋のオッチャンの作業を見ながら覚えたものですが、今はネットでググると何とかなるんですなぁ。
世も末???、『自転車屋頑張れ』。
尤も、自転車本体が安価になったのでフツー使い捨てなんでしょうね。
もちろん拙宅のママチャリ、BBも私がメンテナンスしましたよ。
ただ、内装1・2・3チェンジの後輪ハブ関係は一度で懲り、自転車屋に任せたいですね。
自転車屋の工賃が高い云々と云われますが、ご自身の時給と比べたら、めちゃ安だと思います。

Re: 通販!!!

確かに最近はネットで調べれば9割以上答えが出てくる時代になりました。 初めていじった時期はまだADSLよりも前で、当時乗っていたMTBのブロックタイヤのあまりの走行抵抗に我慢できず、スリックタイヤにするだけでもタイヤの規格等分からない事だらけだったため、本屋でメンテナンスブックを購入していろいろ知識を得ていた時代が懐かしいです