2023 CROSS BIKE LAB. » GIANT ESCAPE R3 » 🔥 GIANT ESCAPE R3 インプレ 購入 レビュー 🔥

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各自転車メーカーのニューモデルが発表される秋以降、現行モデルが片落ちになる関係で店頭在庫の一掃を考えて徐々に値下げを始めるショップの特価車を見て回るのが以外に楽しいため、ロードバイク購入後もちょくちょくショップに足を運んでいました



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GIANT ESCAPE R3 福袋 チラシ

2011年末。 店内に2012年の福袋のチラシが置いてあったので見てみると、GIANT ESCAPE R3にオマケが付いて激安。 リーマンショックやら、ギリシャの債務問題等の影響を受けてとてつもなく円高になり、GIANT ESCAPE R3の定価そのものが下がった事もありますが、この価格なら普段乗り用途(一般的に買い物、通勤、通学、近所の用事等)に運良く購入できればと福袋のチラシを持って帰って購入前の下調べをする事に。 帰り道、カラーリングの参考にと、そこら辺に停められているクロスバイクをよ~く見てみると、最も売れているエントリーモデルのクロスバイクと言われるだけの事はあり、GIANT ESCAPE R3は他のメーカーよりも圧倒的に多く停められている事に気付かされます。 ブルー、オレンジ、蛍光グリーンは存在感がありすぎ、白は汚れが目立っている

R3インプレ
汚れが目立たない黒は先日まで、ルイガノCENの黒を所有していた関係で購入候補から外し、グレーっぽい色が周囲に溶け込んで目立たずオトナっぽく見えるので、消去法でカラーリングはグレーっぽい色が第1購入候補に

2012年の福袋として売られるGIANT ESCAPE R3は、おそらく2011年モデルの売れ残りだろうと予想して調べていると、2011年モデルにはグレーっぽいカラーリングは存在せず、近いカラーは完全なブラック。 たまたま見たグレーっぽいカラーリングは2010、2012年モデルのブラックトーンであるため、残念ながら希望色は購入できない可能性が高く、当日並ぶかどうか微妙な気持ちに(´・ω・`)

購入意思が微妙な状態になってしまいましたが、何時から行列に並べば購入できそうなのかを予測するため、一応入荷台数、年式、色、フレームサイズを調べるため、別の日にショップへ行ってスタッフに聞いてみると、入荷台数は極秘らしく曖昧にしか教えてもらえませんでしたが、サイズはXSサイズ(430)とSサイズ(465)の2サイズ。 色は黒、青のみ。 年式は2012年モデルと予想外の回答。 福袋の常識である型落ちや売れ残りと思っていましたが、運が良ければブラックトーンが購入できるかもしれない2012年モデルだったのはうれしい誤算。 これで第1購入候補は適応身長160~175cmであるSサイズ(465)のブラックトーンに決定

R3レビュー
人気がありすぎて行列の人数が多過ぎたり、運悪く希望していないサイズ&カラーしか購入チャンスが回ってこなかった場合には購入するつもりがないため諦めようと思いましたが、別のショップの型落ち特価モデルで2010 コラテック SHAPE WAVE3 と、2011 コラテック SHAPE WAVE2 どちらもサイズ44のみで29999円(税込み)で売られていたので、試しにまたがらせてもらうと少々小さいフレームサイズ。 スタッフと話をしていると、「 更に10%値引きするか、KCNCの長いステムをサービスしますよ 」 と言われたので、もしGIANT ESCAPE R3を購入できたらキャンセルする事を伝え、どちらも最後の1台だったので定価の高い2010 SHAPE WAVE3の方を取り置きしてもらう事に


GIANT ESCAPE R3 福袋 購入 行列 時間

そして福袋争奪戦当日。 スタッフに聞き込みを行った事前情報から推測して開店45分前くらいにショップに到着。 この時点でGIANT ESCAPE R3購入者の列の8人目でした。 15分ほど並んでいると整理券が配布され、抽選である事が判明

開店すると売り場まで各自で進み、受付カウンター前で再度整理券の順番に並び直します。 整理券には抽選と書いてありましたが、ショップ側の想定人数が予想より少なかったのか、なぜか先着順で販売する暴挙。 自分の前に7人。 ブラックトーンのSサイズが購入できるかどうか微妙な順番と思っていると、並んでいる場所と売り場は直接見えない位置関係にあるので、販売開始早々お客さんとスタッフの会話が聞こえて、Sサイズのブラックトーンがいきなり売れたのが分かってしまい、順番的にもこれは購入できそうにないと考えていました。 抽選ではなかった関係でまたがってサイズ合わせをしていたり、スタッフの人数が少なかったりで自分の順番が来るまで30分以上待った末、奇跡的に自分の番でちょうどSサイズのブラックトーンが最後の1台。 運良くギリギリで購入する事に成功しました。 もう少し余裕を考えて家を出ればこんなドキドキを味あわずに済んだのですが、寒さを考慮して最小限の並び時間を算出した自分に拍手です(´・ω・`)ゞ

2012 GIANT ESCAPE R3はブラックトーンの方が人気があるようで、ブルーの2012 GIANT ESCAPE R3は先に並んでいた7人のうち誰1人として購入していなかった模様。 この事から福袋として用意されていたGIANT ESCAPE R3は2色、2サイズ合計16台程度用意されていたと考えられます。 ブラックトーンがなくなったあとは、後ろに並んでいた方がブルーを購入していましたが、ホントにブルーが欲しかったかどうかは不明

定番クロスバイク GIANT ESCAPE R3を購入できる可能性をわりと低めに想定していたのと、購入できずに歩いて帰ると切なすぎると思い、自転車(ママチャリ)でショップまで来てしまったため、翌日受け取りに再度売り場に来てみると ブルーの2012 GIANT ESCAPE R3はまだ売れ残っていました。 色さえこだわらなければ並ばなくても購入できるのね(´・ω・`) 引き換え伝票をカウンターで見せ、いろいろレクチャーを受けて乗って帰ります


2012 GIANT ESCAPE R3 詳細

R3インプレ

GIANT ESCAPE R3 ハンドル
R3ハンドル
GIANT ESCAPE R3のストレートハンドルは安っぽいシルバーで305gと少々重め。 200g以下の軽量な黒いアルミハンドルに交換したり、カーボンハンドルに交換して路面からの振動の伝わりを軽減しつつ軽量化しておきたいポイント(´・ω・`)

GIANT ESCAPE R3 グリップ
R3グリップ
デザイン的なカッコ良さはクロスバイクのグリップ交換では定番とも言えるERGONと比較すれば見劣りしますが、手を置ける面積がERGON同様にわりと広く作られているので非常に快適。 こちらも必要に応じて坂を楽に登るためのバーエンドやバーエンド一体型のグリップに交換してみたいところ

GIANT ESCAPE R3 ブレーキレバー
R3ブレーキレバー
R3ブレーキレバー

ブレーキレバーは重量を抑える為か、内側がくり抜かれたコの字形状をしています

R3ベル
右のブレーキレバーは普通ですが、左側は取り外し可能なベルを装備

GIANT ESCAPE R3 シフター
R3シフター
左シフター フロント3速
SRAM X4(X-4)

R3シフター
右シフター リア8速
SRAM X4(X-4)


シフトレバーは手前に1つ。 奥にもう1つあり、左右とも親指を押し込んでシフトアップ&シフトダウンするスタイル

GIANT ESCAPE R3 ステム
R3ステム
Sサイズ(465)のステムは90mm。 室内保管なのであまり関係ありませんが、雨水が溜まってサビやすいトップキャップのボルトのみキャップ付き

GIANT ESCAPE R3 コラムスペーサー
R3コラムスペーサー
5mm、7mm、10mm、20mm

GIANT ESCAPE R3 ヘッドチューブ
R3ヘッドチューブ
Sサイズ(465)は145mm

GIANT ESCAPE R3 フロントフォーク
R3フロントフォーク
重量が約1100g程度あるGIANT ESCAPE R3のクロモリ製のフロントフォーク。 ハンドル同様かなりの重量級なので、お財布の中身も軽量化されてしまいますが、軽量なカーボンフォークに交換する事で大幅な軽量化が期待できるフロントフォーク(´・ω・`)

GIANT ESCAPE R3 ホイール タイヤ
R3ホイール
タイヤ MAXXIS DETONATOR 700×28C
ホイール GIANT SPINFORCE

GIANT ESCAPE R3 クイックリリースレバー
R3クイック
ごくごく普通のクイックレリーズレバー。 軽量なチタンスキュワーに交換して軽量化したり、駐輪の際はフレームと一緒にワイヤー錠等を通すか、フレーム剛性の向上と盗難防止効果のあるスキュワーに交換して、ホイールを盗難から守りたいところ(´・ω・`)

GIANT ESCAPE R3 Oリング(オーリング)
R3_Oリング
走行中に段差等でシフトワイヤーが暴れてフレームに接触しても傷がつかないようにするパーツ

GIANT ESCAPE R3 エンブレムプレート
R3エンブレムプレート
強力な両面テープで貼ってあるだけと思われます

GIANT ESCAPE R3 カラーリング(ブラックトーン)
R3カラーリング
ブラックトーンと言う名称のカラーリングですが、パッと見はガンメタっぽいグレー。 しかしよ~く見てみるとグレーをベースにパイプの反対側をグラデーションっぽく見えるようにブラックに塗装してあるので、マジョーラカラーとまではいかないものの、光の加減でブラックにもグレーにも見えているような錯覚を与える凝った塗装は購入後に気付いたうれしいポイント。 調べてみるとトーン=グラデーションの意味らしく、ホワイトシルバートーンの場合はホワイトをベースに裏側がシルバーの2色仕様。 ブラックトーンも同様にグレーブラックトーンと書いておくべきでは(´・ω・`)?

GIANT ESCAPE R3 サドル
R3サドル
GIANT コンフォートライト

GIANT ESCAPE R3 シートポスト
R3シートポスト
サスペンションシートポスト
スプリングではないエラストマータイプ

GIANT ESCAPE R3 シートクランプ
R3シートクランプ
シートクランプ 31.8mm

レバーを動かすだけで簡単にシートポスト&サドルの高さを調整する事ができますが、引き換えに工具無しで簡単に引き抜かれて盗まれてしまいます。 早々に軽量なボルト締めタイプに交換して、盗難対策をしておきたいシートクランプ

GIANT ESCAPE R3 Vブレーキ
R3ブレーキ
テクトロ RX1

GIANT ESCAPE R3 チェーンリング クランク
R3クランク
SR サンツアー 48/38/28T

GIANT ESCAPE R3 フラットペダル
R3ペダル
ベアリングの精度が低いので回転はゴリゴリしており、踏面はギザギザ。 靴底の柔らかいスニーカーなどを履いていると次第に食い込んで靴底が割れてしまいます。 靴を一足ダメにする前に、クロスバイクやフラットバーロードでは定番のWellgo LU-C16や、靴底に優しく軽量なVP ONE VP-PIPER等に交換する事をおすすめします(´・ω・`)

GIANT ESCAPE R3 フロントディレイラー
R3フロントディレイラー
シマノ M191-3 フロント3速用

GIANT ESCAPE R3 リアディレイラー
R3リアディレイラー
SRAM X3(X-3) リア8速用

GIANT ESCAPE R3 カセットスプロケット(ギア)
R3スプロケ
SRAM PG830
ギア構成 11-12-14-16-18-21-26-32T


2012 GIANT ESCAPE R3 付属品

R3付属品
GIANTオーナーズマニュアル(ページ最後に保証書)、前後左右リフレクター、説明書、バルブ変換アダプター&キャップ


2012 GIANT ESCAPE R3 インプレ 購入 レビュー

R3レビュー

ポジション

R3ポジション
過去に試乗経験のあるルイガノRSRシリーズやフラットバーロードのHELMZ H10はハンドルがサドルよりもかなり低く前傾姿勢がきついポジション。 その代わり上半身の空気抵抗が少ないので、トップスピードがグングン伸びるスピード系のスポーツバイクでした。 GIANT ESCAPE R3はクロスバイクなので、ロードバイクと比較すればハンドル位置が数cm近く、Sサイズで145mmある長めのヘッドチューブのおかげでコンフォート系クロスバイクならではの前傾姿勢がゆるく疲れにくい非常に楽な乗車姿勢で走る事ができます。 ステムを1番高い位置に逆付けする事で、ハンドルとサドルの落差がほぼ無いフラットなポジションにも調整が可能。 慣れてきたらステム取り付け位置を下げたり、ステムの向きを上下入れ替える等して空気抵抗を減らせる前傾姿勢なポジションに少しづつ変えていきましょう(´・ω・`)

加速 スピード

GIANT ESCAPE R3はエントリーモデルのクロスバイクでタイヤは1本350gオーバー。 ホイールが32Cくらいまで適正サイズであろうリム幅が少し広いタイプを採用しているためなのか、前後ホイール合計重量が約2250gとスーパーヘビー級。 ゴリゴリなハブと重いホイールによる加速の鈍さは否めませんが、フロントギアの38Tが平地では美味しい歯数であるため、フロント38T、リア21T辺りの軽いギア比でスタートすればGIANT ESCAPE R3純正の重いホイールでもゼロ加速はそれなりに快適です

シフトチェンジ(ギアチェンジ)

48T × 11-12-14-16-18-21-26-32T
38T × 11-12-14-16-18-21-26-32T
28T × 11-12-14-16-18-21-26-32T
(´・ω・)_/ フロントとリアの適切な使用ギアはこんな感じ。 はチェーンがたすきがけ状態に近くなり、チェーンの負荷が増えて寿命を縮めるのであまり使うべきではない組み合わせ。 なぜこういう使い方をしなければならないかと言うと、GIANT ESCAPE R3のフロントギアは若干幅の広いマウンテンバイクの規格。 本来ならフロントに合わせてリアホイールのハブの幅は135mmでなければいけないのですが、汎用性を考えてロードバイク用の130mm幅のホイールを取り付ける設計になっているため、フロント側だけやや右側に寄っている事が原因。 フロントの変速は12、14、21Tが最適なシフトポイントと思います

走行スピードは太い28Cタイヤ、精度の低いハブ、アップライトな乗車姿勢による空気抵抗の影響が大きくそれほど伸びませんが、多くのGIANT ESCAPE R3購入者が23Cや25C\等の走行抵抗の少ないタイヤや、GIANT ESCAPE R3のホイール交換では定番の実測重量1930gのWH-R501、コストパフォーマンス最高と言われる実測重量1867gのWH-RS21等に交換して走行スピードをアップさせているので、同じように改造してスピードや加速性能をアップさせたいところ(´・ω・`)

シフト操作

SRAM X4(X-4)サムシフターは、シマノの親指と人差し指でシフトチェンジするタイプとは違い、シフトアップ、シフトダウンともに親指で奥に押すタイプのシフターですが、慣れれば何の問題も無し。 2011モデルまでのGIANT ESCAPE R3には全てグリップシフトが採用されていましたが、2012モデルからサムシフターに変更されたため、評判が悪くカッコイイとは言えないグリップシフター採用の旧モデルを購入してしまい、翌年モデルからサムシフターになるのであれば1年待てば良かったと悔しがっている購入者をチラホラ見受けます

ブレーキ

R3ブレーキ
ロードバイクに採用させる事が多いTEKTROのキャリパーブレーキと比較すればはるかにストッピングパワーのあるVブレーキの性能。 GIANT ESCAPE R3のVブレーキは、ブレーキレバー、ブレーキワイヤー、Vブレーキ本体なのか? ブレーキレバーを引くとグニュっとして、非常にモッサリ感がある引きが重いブレーキタッチだけは残念。 即交換したい箇所と判断しましたが、試しに取り外してみると、3つあいている穴のうち、テンションが最大になる1番上に取り付けられていたので引きが重くてモッサリとした動きだった事が判明。 前後ともテンションが最も弱い1番下の穴にVブレーキを取り付け直す事でフィーリングはある程度改善。 体重が重いのでブレーキが利きにくい方。 前転しそうなほどガツンとブレーキが利いて欲しい方にはTEKTROのブレーキ性能では不満らしいので、クロスバイクのVブレーキ交換では定番のDEOREシリーズ。 軽量化をして将来7kg台のクロスバイクに仕上げようとフルカーボンフォーク等に交換しようと考えている方は、Vブレーキ、キャリパーブレーキ、どちらでも引ける、フラットバーロード用のブレーキレバーに交換するのがおすすめ(´・ω・`)

乗り心地

厚みのあるクッション性の高いサドル。 握るというより手を置く感じに近いエルゴノミクスタイプのグリップ。 振動吸収性に優れるクロモリフォーク。 一般的に乗り心地が良いと言われる28Cタイヤ。 効果があるのか? ないのか? 1mmも動かないエラストマーサスペンションシートポストの5つの快適要素により、乗り心地はそれなりに良い部類に入ると思われるのですが、硬いタイヤと評価されるMAXXIS DETONATOR。 あまり柔軟性があるとは言えないクロモリフォーク。 フレームが肉厚だからなのか、快適に走るためのパーツが採用されていても、体に伝わってくる振動の質そのものは重めな印象(´・ω・`)


2012 GIANT ESCAPE R3 シートポスト 分解

R3シートポスト分解
R3シートポスト分解

エラストマーサスペンションシートポストとは言いつつも、1mmも上下に動かないので試しに分解。 1mmも上下に動かなかった原因は、矢印で示したパーツがきつく締まりすぎていただけで、ほど良く稼動するところまで緩めて上から手で押してみると、10mmほど沈むように改善。 サスペンションシートポストが機能するようになったので、お尻に神経を集中させて乗り心地を改善前と比較してみるも、なぜかほとんど違いが感じとれず。 スプリングが入っているタイプのサスペンションシートポストではないので、気付かない程度に上下しているようですが、分厚いサドルの効果もあってか体感的な効果はなく、バイブレーションの吸収を目的としたサスペンションシートポストなのかもしれません。 続いて分解のついでに重さを計ります


2012 GIANT ESCAPE R3 シートポスト サドル 実測重量

R3サドル重量
GIANT COMFORT LITE サドル
実測重量:383g

R3シートポスト重量
GINT サスペンションポスト 27.2mm
実測重量:397g


シートポスト、サドルともに、コンフォート系の重いパーツなので、リーズナブルで軽量なスパイダーメッシュサドル軽量シートポストに交換する事で400g程度はいとも簡単にGIANT ESCAPE R3を軽量化できそうです


2012 GIANT ESCAPE R3 車体 実測重量

デジタルではないアナログな体重計での計測なので合っているか分かりませんが、一緒に乗って体重を引いてみると、2012 GIANT ESCAPE R3はほぼカタログ値通りの11.4kg辺りを示します。 2011モデルのGIANT ESCAPE R3は11.2kgでしたが2012モデルのGIANT ESCAPE R3は11.4kg。 ダサくて評判の悪かったグリップシフトがサムシフターのSRAM X4(x-4)に変わった事で+200gの差が生まれたのかもしれません(´・ω・`)


2012 GIANT ESCAPE R3を購入してから分かった事

どこでも言われている事ですが、ロードバイクと比較するとGIANT ESCAPE R3は乗車姿勢が非常に楽で、価格も安く、快適性を得るために採用されているパーツが多く、お尻が痛くなりにくい事から、初めてクロスバイクを購入しようと考えている方にはとてもおすすめのクロスバイク。 偶然街中で同じ服を着ている人とスレ違う恥ずかしい感覚とは多少異なりますが、最も売れている人気クロスバイクだけあり、同じ色のGIANT ESCAPE R3とスレ違う回数があまりにも多いのは笑うしかありません。 2014モデルまでのGIANT ESCAPE R3は車体重量11.4kgで、2015 GIANT ESCAPE R3から10.2kgと1.2kgもの大幅な軽量化が施されつつ販売価格はほぼ据え置き。 車体重量が大幅に軽くなった事で2015モデルからは爆発的な人気車種となり、こちらも街中でスレ違う確率はそうとうなものになると予想できます。 改造(カスタム)していけば話は別ですが、GIANT ESCAPE R3はエントリーモデルのクロスバイクであるためノーマル状態での性能は高くありません。 楽な姿勢で走れるコンフォート系クロスバイクであるが故に、速いロードバイク等に抜かれて高性能なホイールが欲しくなり、ロードバイクが欲しくなり、次第に金銭感覚が麻痺していくのは確実。 走っていて前傾姿勢がキツイと感じる方にはツライだけですが、ドロップハンドルに対する怖さは最初の3ヵ月程度で慣れてしまうので、1台目から思い切りってロードバイクを購入する選択肢も十分にありかと思います


クロスバイクを最安値で購入するには?

クロスバイクの購入を急いでいないのであれば、ニューモデルが発表され、現行モデルが型落ちになり、店頭在庫を値下げ処分していち早くニューモデルを仕入れたい心理にショップが陥る秋~冬頃がクロスバイクを安く購入できるタイミング。 または冒頭でもたっぷり触れましたが、自転車ショップの福袋(初売り)で購入するのが新品のクロスバイクを最も安く購入できるチャンスと思います。 逆に安くないタイミングと思われるのが、自転車の売り上げが1年の内で最も伸びる3~4月。 型落ちモデルの在庫がほとんどなくなり、就職、入学シーズンで通勤通学の足としての需要と重なる事から、春だけはさすが安く買う事は厳しめ。 そして、購入を避けるべき時期は夏。 実際には先行販売モデルとして4月頃にリリースされたので、あまり例としては相応しくありませんが、仮に11.4kgの2014 GIANT ESCAPE R3を8月に購入したとして、秋に若干の値上げだけで10.2kgになった2015 GIANT ESCAPE R3が発表されたと仮定すると、とんでもない悲劇に見舞われる事は簡単に想像がつくと思いますので、夏は購入を控えたい時期です。 そんな訳で、先行販売モデルでなければ10月~2月に自転車を購入するのがベストなタイミングではないかと思います(´・ω・`)

R3最安値
店によって多少異なるものの、消費税が8%になり円安で定価の上がった2015モデル。 左から

2015 GIANT ESCAPE R3 ブラックトーン
2015 GIANT ESCAPE AIR マットブルー
2015 GIANT ESCAPE RX3 ブラック


であっても、最安値になる時期を逃さなければ、消費税5%時代同様クロスバイクを購入する際の基準の1つとなっている5万円前後で購入する事は現在でも可能です。 どこのショップでも安く購入しようと考えているライバルが必ずいますが、ちょくちょく近所のショップに通い、日々の相場を把握するのも購入タイミングを逃さないためには大切な事です


初めてのクロスバイク 納車までに準備しておきたい必需品

※以下、画像はGIANT ESCAPE R3から買い換えたGIANT ESCAPE AIR

フロアポンプ(空気入れ)

フロアポンプ
ママチャリでも同じですが、空気圧不足の状態でスピードを落とさず段差に進入すると、ホイールのリムを傷つけたり、チューブを痛めてパンクに繋がりかねないので、1番最初に購入しておきたいフロアポンプ。 タイヤが細いとパンクしやすいと言うのは都市伝説です。 ママチャリの英式バルブとは違い、ほとんどのスポーツバイクのチューブバルブは仏式(フレンチバルブ)を採用し、GIANT ESCAPE R3ももちろん仏式

R3空気圧
どこの家にもあるママチャリ用の空気入れは英式専用で、バルブ形状が仏式とは異なり、そのまま使用する事は出来ないので、必ず仏式対応のフロアポンプ(空気入れ)を選び、エアゲージ(空気圧メーター)の有無があるので、体重&タイヤ幅ごとの適正空気圧表(画像右側)が使えなくて後悔しないように、エアゲージ(メーター)のあるタイプのものがおすすめ。 エアゲージ(メーター)の位置が足元の低い場所にあるタイプは数値を確認しづらいので、できるだけ手元の高い位置にエアゲージ(メーター)のあるフロアポンプ(空気入れ)を選びたいところ(´・ω・`)

カギ(ロック)

カギ
プロの窃盗団に狙われればどんなカギをつけてもダメなのですが、使われているパーツが安いからか? ロードバイクよりは盗難確率が低いのがクロスバイクの長所。 最近だとロードバイクやクロスバイクと規格があまり合わない関係で、マウンテンバイクの方が盗まれにくそうな気もします。 細いワイヤー錠は簡単に切断されてしまうので、なるべく太くて頑丈なモノを選びたいワイヤーロック。 太い分だけ安心して目を離していられますが、代償としてかなりの重量があり、持ち運びが大変不便なので、たすきがけで体にかけている人を時々見かけます。 おすすめなのは切断されにくいU字ロックですが、ガードレール等に固定できるサイズのものは中途半端な大きさでポケットに入らず、こちらも持ち運びが不便

ブレードロック
自分の場合は切断されにくく、持ち運びが便利なポケットに入るサイズが必要だったので、ブレードタイプでポケットサイズに折りたためるtate フォールディングロック AG70を使ってます(´・ω・`)

キックスタンド メンテナンススタンド

R3スタンド
TNIクイック

スポーツバイクに理解のある店でもスペースの関係から設置されている事が少ないバイクラック(画像左は木製の手作り)。 そのため、駐輪時の利便性を求めて装着する派と、軽量なクロスバイクが重くなるので装着を敬遠する派に分かれるのがキックスタンド。 フレームを挟んで装着するタイプは重量が重く、装着箇所の塗装も痛めてしまいます。 塗装を痛めないキックスタンドとして有名なのは、後輪のハブ軸に取り付けるQR(クイックリリース)タイプのキックスタンド。 もう1つは種類が非常に少ないのでほとんど知られていませんが、泥除けを装着するためのダボ穴(画像右の2々所空いている穴)にボルトで固定できるスタンドがあります

室内保管でスペースを重視する場合には、省スペースで済む縦置きスタンドや壁掛け用がおすすめ

メンテナンススタンド
室内用スタンドとして使えるのはもちろんの事、新車であれば最初に調整が必要となるリアの変速を直すためにリアタイヤを浮かせて走行中と同じ状態にしながら調整が行えるメンテナンススタンド。 ショップで展示に使われている自立スタンドは、ほぼメンテナンススタンドで、どこのショップに行ってもブラックばかりですが、たまに赤や白等も見かけます。 最近はブラック以外のカラーもリリースされるようになったので、好みや車体のカラーリングに合わせて準備しておきたいアイテム。 定番はミノウラですが、オススメはIBERA EASY UTILITY STAND。 メンテナンススタンドとして使えるのはもちろんの事、フレームのチェーンステー部分を上から乗せるだけで自立スタンドとして機能するので、メンテナンス以外では少し広げてから挟む行為が必要なくなる2つの使い方が出来るスタンド

ライト(フロントライト) リアライト(テールライト)
スタンダードな電池タイプ、USB充電タイプ、ソーラーバッテリータイプと、最近はいろいろあります。 夜でも明るい都心部に住んでいるなら好みで選んで問題ありませんが、夜になると真っ暗になってしまう地方の方は明るく評判の良いCATEYEのVOLTシリーズがおすすめ。 リアライト(テールライト)に関しては道路交通法で赤色である事が定められている以外は特に決まりがないので、付属の赤いリフレクター(反射板)でも問題ありませんが、通勤など夜走る事が多い方はクルマに存在をアピールして接触されないようにする確率を少しでも上げるためのテールライトを。 ライトは工具無しで簡単に取り外しできるタイプが多く、ライトだけ盗まれるケースも多いので、ほぼ盗まれないリフレクター(反射板)にしか見えないリアライト(テールライト)なんてのもあります(´・ω・`)

六角レンチ(アーレンキー)
六角レンチ
ポールポイント

各パーツの取り付けや、ステム、サドル、ブレーキレバーの角度調整等、自転車のありとあらゆる所で必須となる六角レンチ(アーレンキー)。 それぞれのサイズを単品で買うよりも、各サイズが1セットになっているものがお得。 家用には長くて力を入れやすい、狭い場所で垂直に差し込まなくても回せる先端がボール状になっているものがオススメ。 パーツごとにボルトを締め付けるトルクが指定されているので、強く締めすぎて壊してしまわないだろうか? 弱すぎるかも? と、自信のない方は締め付け具合が分かるトルクレンチを用意しておきましょう

携帯ツール
GIANT ESCAPE R3含め、クロスバイクに使われているVブレーキは構造上、走行中時々ブレーキが片利き(片側のブレーキが常にリムに押し当てられた状態)になる場合があるので、出先で調整するための携帯ツールがあると便利。 Vブレーキの左右のバランスを調整するテンションボルトがプラスのネジなので、プラスドライバーがセットになっている小型のモノがオススメ。 サドルとシートポストを盗まれにくくするボルトタイプのシートクランプに交換した場合にも、出先でサドルの高さを調整する際必要になります。 サドルバッグの中にカギと一緒に入れておきましょう(´・ω・`)

アイウェア(スポーツサングラス)
夏場は必需品となるアイウェア(スポーツサングラス)。 ママチャリよりもスピードが速く、てんとう虫くらいの小さな虫でも顔面に当たれば弱めのエアガンで打たれたような衝撃になるクロスバイク。 確率的にはかなり低いのですが、万が一目に衝突すればかなりの痛みを伴い、下手をすると失明。 虫とぶつかる危険性もそうですが、夏場は日差し(紫外線)が強烈で、信号待ちでは横断歩道の白さがとてもまぶしく、西日の逆光は前が見づらくそこそこ危険。 その2つの問題を解決できるのがスポーツサングラス(アイウェア)。 オークリー等の本物は数万円しますが、そうではない中国発のものであれば1000円程度から購入できるので、とりあえず1本持っておきたいアイテム

サイクルジャージ(スポーツウェア)
アイウェア(スポーツサングラス)をかけると服装とのバランスが崩れる関係で、上だけでも着ておきたいサイクルジャージ。 空気抵抗を少なくするためのボディーラインが出やすいピチピチ感や、背中側にポケットがあり、ピンキリとは言えそこそこ値が張るのが特徴。 クロスバイクであれば必ずしもピチピチしたサイクルジャージである必要はないので、ボディーラインの目立たないテニス用、ランニング用等いろいろなスポーツウェアから選ぶのもありかと思います。 クロスバイク用はロゴが多いと少々派手に感じるので、Kappa、TIGORA、DESCENTE(Move Sports)等、ロゴが少ないスポーツウェアでもいい感じ(´・ω・`)

サイクルパンツ(ハーフパンツ)
こちらもあると良いサイクルパンツ。 やや細身に作られているので風圧でバタつきにくく、スマートかつ中級者に見られます

コンプレッションインナー
半袖やサイクルパンツだけでは肌寒い季節の変わり目で活躍し、締め付けで体の振動を抑えて疲れを減らしてくれ、赤や黄色の縫製がオシャレなコンプレッションインナー。 SKINS、アンダーアーマー等が有名どころですが、スキー、スノーボードで有名なAlpen ブランドのTIGORAや、低価格なおたふく手袋等がオススメ(´・ω・`)

ウィンドブレーカー(ウインドブレイクジャージ)
春先と秋以降の朝晩の寒暖差や、急な雨に対応するためのウィンドブレーカー。 自転車用のものは、ジャージと同じく空気抵抗を抑えるために少し細めに作られており、非常にコンパクトにたためて携帯性に優れる薄手のタイプもあります。 クロスバイクの場合はデザインが派手ではない普通のが1枚あれば充分と思います。 ウィンドブレーカーでは耐えられない真冬には暖かいウインドブレイクジャージ

バックパック(ヒップバック)
携行品や荷物の量に応じてあると便利なバックパックやヒップバック。 走行中の発熱量はなかなかのものがあるので、体に接する肩と背中部分が通気性の高い自転車専用のサイクリングバックパック等がオススメ

サイクルコンピューター(サイコン)
必需品ではありませんが、距離や速度(グレードによってGPS機能、勾配、標高、他、いろいろ)が分かり、走るのが楽しくなるサイクルコンピューター(サイコン)。 スマホが普及した関係で、最近はサイクルコンピューター(サイコン)代わりにハンドルに取り付けるためのスマートフォンホルダーや、バッグと一体型のモノが各社から出ています

通勤通学程度の短い距離や、出先でスマホを充電できるのなら問題はありませんが、冬場のバッテリーはとてつもない速さで減っていくので、スマホではなくやはり専用のサイコンが必要。 急な飛び出しなどに素早く対応するための安全面を考え、視線の移動角度が少なくて済むようハンドルよりも前方に取り付ける事ができる別売りのマウントに装着しての使用がオススメです(´・ω・`)


GIANT ESCAPE R3 納車後のポジション問題

フレームサイズとステム長

初めてスポーツバイクを購入する際に立ちはだかった不安要素の1つ、フレームサイズ選び。 店内でまたがって丁度良いのではないか?と感じても、実際に走ってみると 「 ハンドル遠くない? 本当にスタッフの言う通りで良かったのかな? 忙しそうだったから適当に接客された? 」 と感じられた方もいるかと思います

GIANT ESCAPE R3 フレームサイズ別 適応身長

  • Mサイズ(500) 170cm~185cm
  • Sサイズ(465) 160cm~175cm
  • XSサイズ(430) 155cm~170cm
  • XXSサイズ(370) 145cm~160cm

公式には上記のようになっており、身長171cmなので、GIANT ESCAPE R3のSサイズ(465)適応身長160~175cmを購入してたまたまほぼジャストサイズでしたが、15cmもの差がある末端の160cmの身長の人と175cmの人が同じフレームサイズでピッタリ合うのはちょっと考えてみれば非常におかしな話。 適応身長範囲内の末端に位置する身長の方はステムの長さを1~3cm変更してジャストサイズとなるようにしなければならず、顔の長さ、座高、手足の長さ、体の柔軟性は人それぞれなので一概には言い切れませんが、ステムの長さを変更せずにジャストサイズとなるように書き直すと

GIANT ESCAPE R3 適正身長

  • Mサイズ(500) 180cm ±3cm
  • Sサイズ(465) 170cm ±3cm
  • XSサイズ(430) 163cm ±3cm
  • XXSサイズ(370) 155cm ±3cm

が、適正身長にになると考えられます(´・ω・`)

GIANT ESCAPE R3購入後、ハンドルが少し遠い、または少し近いと感じてフレームサイズが微妙に合っていなかった場合には、長さの違うステムに交換してハンドルまでの距離を適正化しつつ、まずは9.8kg台へと軽量化。 ちなみにGIANT ESCAPE R3純正ステムは新品に近ければ2000円前後で落札されるので、状態の良い早い段階で軽量ステムへと交換することをオススメします

サドルのセットバック量

サドルのセットバック量
ゼロセットバック

ステムを短いモノへと交換しても、まだハンドルが遠い感じがする。 シートポスト(シートピラー)の最も前方にサドルをセットしても、更にサドルの前方に座ってペダルを踏んだ方がポジションが自然で力が入りやすい方は、シートポストのセットバック量が体に合っていない可能性。 太ももの長さが平均より短かったり、脚のサイズが小さかったりする事が原因であると考えられます。 それを解消するにはセットバック量が少ない、またはセットバック量が0mmのシートポストへ交換する事で解決できます。 ちなみに新品に近い状態のシートポストであれば1000~1500円程度で売れます(´・ω・`)

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