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ロードバイクのホイールに使われているシールドベアリングのハブ。 寿命で交換が必要なため、安い工具で費用、工費を抑えるシールドベアリングのホイールの分解メンテナンスを紹介



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シールドベアリング 外し方

シールドベアリング 交換
ロードバイク、クロスバイク以外にも一部の高級自転車(ママチャリ)のホイールにも採用されているシールドベアリングのハブ。 メーカー、ホイールごとにハブの構造には違いがあるので分解手順は省略しますが、この中古ホイールのハブはシャフトにがたつきが発生しており、シールドベアリングを見える状態に分解して手で触ると、片側のシールドベアリグの内輪(軸受け)がカタカタと動いていて完全に寿命

圧入されているシールドベアリングの外し方は
  • 使われているシャフト(軸)を叩いて押し出す
  • ベアリングプーラーで引き抜く

2種類の方法があり、どちらの外し方でも取り外せますが、このホイールの場合はシャフト(軸)が非常に薄く軽量にできており、ハンマーで叩くと変形して無駄に高額なパーツ交換費用が発生しかねないためシールドベアリングの内側に爪を引っ掛ける内掛けタイプのパイロットベアリングプーラー(シールドベアリング引き抜き工具)を使用してシールドベアリングを取り外します

シールドベアリング 交換
内掛けタイプのパイロットベアリングプーラーは大きく分けて内径16mm~38mm用と内径8mm~29mm用の2種類がありますが、前者は後者の約半額と、お値段に倍ほど違いがあるため、交換費用を安く抑えるのであれば内径16mm~38mm用のパイロットベアリングプーラー一択(このホイールのハブに使われていたシールドベアリングの内径は17mm)

シールドベアリング 交換
(´・ω・)_/ シールドベアリングの交換費用が安く済む16mm~38mm対応のベアリングプーラーの欠点は、爪のアームが邪魔で2本のステーをハブの上に立たせる事ができず、ハブの代わりにスポークの上に置けば変形もしくは破断させてしまう可能性が高い事

シールドベアリング 交換
安いべアリングプーラーのステーの幅が広すぎる問題を解決するのは簡単で、シールドベアリングの内径と同じかハブの外径よりも少し小さい穴を開けたベアリングプーラーのステーの最大幅と同じ幅の土台を用意するだけ

シールドベアリング 交換
ハブの上に土台をセット

シールドベアリング 交換
開ける穴に高い精度は求められないのでサイズ、寸法は適当で良く、ハブに圧入されているシールドベアリングを引き抜く力に対して板(土台)が耐えられるかどうかの方が問題

シールドベアリング 交換
若干板(土台)がしなって強度不足でしたが、無事シールドベアリングの取り外しに成功。 今回はホームセンターで手に入る2×4材の端材に17mm程度の穴を開けた土台を自作しましたが、サイズが合えばディスプレイスタンドの穴でも土台として使用可能

シールドベアリング 交換
(´・ω・)_/ 圧入されていたシールドベアリングを取り外したハブの内部はこんな状態


シールドベアリング 分解 構造

シールドベアリング 交換
寿命でガタついていたシールドベアリングはアメリカ S&S社の6803-2RS

シールドベアリング 交換
分解してシールを取り外してみると黒いシール側はボールベアリングが見える状態

シールドベアリング 交換
青いシール側はリテーナー(べアリング間隔保持器)でボールベアリングが見えない状態

シールドベアリング 交換
リテーナーを押し出してみると、よくある茶色いグリスと思っていたのはリテーナーの錆びと判明し、異物もそこそこ付着しています。 分解して判明したシールドベアリングの寿命の原因は
  • 雨水、極小の砂粒の侵入によるベアリングの摩耗
  • リテーナーの錆び剥がれによるベアリングの摩耗

と言ったところ


シールドベアリング 交換 圧入

シールドベアリング 交換
このホイールのハブに使われていたシールドベアリングの規格は6803-2RS

シールドベアリングの解説①

前半の6803はベアリングの種類、内径、外径を表す規格番号で、後半の2RSはシールのタイプを表す数字とアルファベット。 せっかく交換するならセラミックを考えてしまいますが、ほとんど摩擦抵抗を感じられない予想外に良いベアリングだった事と、規格品であれば安い別のメーカーで問題ないので、同じ6803-2RSで1個当たり100円しないお買得な10個入りを交換用に購入し、シールドベアリングの交換、圧入作業

シールドベアリング 交換
デュラグリスをハブの内側とシールドベアリングの外側に塗布したら、ハブとシールドベアリングの水平を維持しながら指で圧入し、残りの圧入は費用を抑えるための専用工具代わりになるクイックもしくは水平を維持しやすいスキュワーの出番

シールドベアリング 交換
スキュワー等でシールドベアリングを圧入するにはハブに対して長さが長すぎるため、不足しているハブ側の厚みはワッシャーなどを重ねて補います

シールドベアリング 交換
ワッシャーの外径はシールドベアリングの外径に合わせる必要はなく、シールドベアリングの内径(内輪)とスキュワーのナット部分よりも少し大きければOK。 必要な厚みにセットして慎重に水平を維持しながら圧入していけばシールドベアリングの交換が完了


シールドベアリング 寿命

シールドベアリング 交換
今回交換した2RSは両側接触ゴムシール形と呼ばれるシール部分との摩擦抵抗が強くて回らなそうとイメージしてしまうシールドベアリング

シールドベアリングの解説②

摩擦抵抗にとても敏感なロードバイク、クロスバイク乗りにとっては両側接触ゴムシールとは名ばかりの実際に指で回してもほとんどシールとの接触抵抗が感じられない理想的なベアリングでしたが、摩擦抵抗がほとんど感じられない=異物が混入しやすいとも言えるので、雨の日に走らなければ問題ありませんが、ハブ側のシーリングが甘く、シールドベアリングに雨水等が侵入しやすい抵抗少なく良く回るハブの場合は、濡れた路面、雨の日との相性が最悪なため、今回のように外的要因による影響で寿命が短くなる傾向にあります

これまでシールドベアリング仕様のロードバイクのホイールはカップ&コーンとの比較でトラブルが起きた際のメンテナンスが非常に面倒臭そうと敬遠してきましたが、シールの接触抵抗をほとんど感じられないシールドベアリングの存在と、自分で交換、圧入、メンテナンスできるようになっため、これからのロードバイクのホイール選びは選択肢が大きく広がります(´・ω・`)

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