105 リアディレイラー プーリー 交換 レビュー
クロスバイク GIANT ESCAPE AIRを105化、10速化した際に購入した105(RD-5701)のリアディレイラー。 残念な事に105のプーリーにはガイドプーリー、テンションプーリー共にベアリングが入っておらず、フリクション(摩擦抵抗)が大きいため、シールドベアリングのプーリーへ交換する事に
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ロードバイク FOCUS IZALCO TEAM REPLICAにアッセンブルされているSRAM FORCEのリアディレイラーは、最初からガイドプーリー、テンションプーリー共にシールドベアリング仕様であるため、両方シールドベアリングが入っているシマノのデュラエース以外のリアディレイラーは非常に残念な仕様に感じてしまいます。 それとも商売上手なの(´・ω・`)?
105(RD-5701)のプーリー内部は、接触面積の多いブッシュと呼ばれる金属製の筒をベアリングの代わりとして機能させているので、アルテグラと比較すると抵抗が少ないらしいですが、シールドベアリングのプーリーと比較すれば負荷(チェーンテンション)が掛かっている時の摩擦抵抗は大きめ
摩擦抵抗を減らすために105のプーリーを交換する訳ですが、車体は8.890kgまで軽量化したクロスバイク GIANR ESCAPE AIR。 下手なロードバイクよりは軽量化されていますが、高性能なプーリーに交換したところでクロスバイクでは宝の持ち腐れになってしまうため、まずは適当に安いシールドベアリングの中華プーリーをピックアップ
GAOHOU、SODIAL、LIXADA、AEST等、どこかで見た事があるデザインの中華プーリーが最安値クラス。 分解した画像を探してみると、AESTのセラミックプーリーは黒ではなく白いタイプのセラミック(´・ω・`)
購入候補となる各種シールドベアリング プーリーの評判、交換後の変速性能、インプレッションを各ブログを参考に調べるてみると、金属製のプーリーは、チェーンとの接触でシャリシャリと音鳴りがして気になる模様。 ホイールのラチェットは爆音が好みですが、チェーンラインは静かな方が良く、可能な限りカスタムしていない地味な見た目に仕上げたいクロスバイクには、ブラック以外は見た目が派手過ぎ、ポリッシュシルバー以外は塗装も禿げてしまうので、シールドベアリング プーリーの購入候補を樹脂製に限定してリストアップ
・BBB ローラーボーイズ
・DURA-ACE RD-7900 プーリーセット(10速用)
・DURA-ACE RD-9070 プーリーセット(11速用)
・Tacx Jockey Wheel
・TNI セラミックプーリーセット
・Velo Orange Grand Cru Sealed Bearing Universal Jocky Wheels
・ミスターコントロール PUL-J1-11A
・夢屋(YUMEYA) YM-RD82 プーリーセット
この中でACOR、ミスターコントロール、TACX、TNIはセラミックベアリングなのですが、なぜか後者の2つは前者の2倍以上の価格。 なぜだろう?と調べてみると、セラミックベアリングでも性能についてはピンキリらしいので、TACX、TNIはグレードの高いセラミックベアリングが使われているのかもしれません
クロスバイク用なので、シールドベアリグ、樹脂製、安い、と3拍子揃っていたVelo Orange Grand Cru Sealed Bearing Universal Jocky Wheelsを購入(´・ω・`)
Velo Orange Grand Cru Sealed Bearing Universal Jocky Wheels パッケージ。 コストダウンのためと思われる簡素な紙袋は、内職のオバちゃんが1つ1つ梱包していそうな感じです(´・ω・`)
左)プーリーに使われているベアリングにはJAPANの文字
右)シマノ、SRAM、カンパニョーロに対応させるための各種シム
Velo Orangeのプーリーは、ミスターコントロール、ACORと完全に同じ形状なので、どこかのOEMの模様(´・ω・`)
ハサミで切り抜いていると思われる簡易な説明書。 シマノは7、8、9、10速対応。 カンパは8、9、10速対応。 SRAMは9.0は、9.0SL、7.0のリアディレイラーに対応
右)LOWER
ガイドプーリーとテンションプーリーの厚みを変えて、シマノの左右に動くガイドプーリーの特許に似た機能を持たせているのかもしれません
105のリアディレイラーに取り付けるので、Aのシマノ 8、9、10速用シム4つをランナーから切り離します
シムを取り付けた状態で手のひらに強く押し付け、どの程度の抵抗なのかを試してみると、105のベアリング無しプーリーに比べて抵抗感が70~80%ほど少ない感触。 本当に日本製シールドベアリングかどうかは不明ですが、負荷をかけた状態でも抵抗は少なく、回転性能がとても良好。 購入したのは普通のシールドベアリングタイプなので、セラミックベアリングの場合は105純正比較で90%以上抵抗感が減ってもおかしくなさそうです(´・ω・`)
樹脂部分は105と比較すると薄いので軽いはずですが、シールドベアリングの重さでトータル2gの重量増(´・ω・`)
105(RD-5701)のテンションプーリー、ガイドプーリーをVelo Orange Grand Cru Sealed Bearing Universal Jocky Wheelsへ交換
前回の105化、10速化でギア比をかなりのクロスレシオにしているため、GIANT ESCAPE AIR購入時の状態よりも変速回数が増えており、このままの変速性能では使い物にならないので、変速性能が悪化してしまうプーリーの対応策では定番とも言える変速性能重視のテンションプーリーのみの交換(画像右)にしてしばらく走行していました。 シマノ純正以外のプーリーでは変速性能が悪化してしまう理由をしばらく考えていると、シフトダウンが上手くいかないのはガイドプーリーの厚みが足りず、チェーンの内側でプーリーが遊んでしまい、チェーンを正しい位置まで移動する事ができないから? と仮説が思い浮かんだので、Velo Orange Grand Cru Sealed Bearing Universal Jocky WheelsのUPPERをテンションプーリー(下側)に。 LOWERをガイドプーリー(上側)に入れ替えてみると、105純正のプーリーとなんら変わらずスムーズにバシバシ変速が決まります (´・ω・`)
UPPER → アップ → 上側。 LOWER → ロー → 下側 と、無意識に連想してしまった事から正しく取り付ける事ができず、結果として変速性能を悪化させてしまう事態に陥ってしまっただけで、説明書と同じ
とする事で、ようやく変速性能が悪化してしまう難問から脱出
説明書が簡易すぎるので気にもしていませんでしたが、ちゃんとLOWERは上側(ガイドプーリー)、UPPERが下側(テンションプーリー)に掲載されていますが、この記載内容がガイドプーリーとテンションプーリーの位置関係を表していると1発で理解できる人はどれくらいいるんでしょうか? 各ブログ、レビューをもう一度見直してみると、ガイドプーリーとテンションプーリーを逆に装着している事に気付いていない人が多いのが良く分かります(´・ω・`)
変速性能の問題が解決したので、仕上げにプーリーの摩擦抵抗を減らすためにまだ残っているミニ四駆Fグリスを充填。 無くなったら非常に評判の良いMOTUL テックグリスを試してみたいところ(´・ω・`)
よほど間近で見ない限りプーリーを交換している様には見えず、カスタムしてない感は狙い通り(´・ω・`)
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ロードバイク FOCUS IZALCO TEAM REPLICAにアッセンブルされているSRAM FORCEのリアディレイラーは、最初からガイドプーリー、テンションプーリー共にシールドベアリング仕様であるため、両方シールドベアリングが入っているシマノのデュラエース以外のリアディレイラーは非常に残念な仕様に感じてしまいます。 それとも商売上手なの(´・ω・`)?
105(RD-5701) リアディレイラー プーリー 分解 内部
105(RD-5701)のプーリー内部は、接触面積の多いブッシュと呼ばれる金属製の筒をベアリングの代わりとして機能させているので、アルテグラと比較すると抵抗が少ないらしいですが、シールドベアリングのプーリーと比較すれば負荷(チェーンテンション)が掛かっている時の摩擦抵抗は大きめ
摩擦抵抗を減らすために105のプーリーを交換する訳ですが、車体は8.890kgまで軽量化したクロスバイク GIANR ESCAPE AIR。 下手なロードバイクよりは軽量化されていますが、高性能なプーリーに交換したところでクロスバイクでは宝の持ち腐れになってしまうため、まずは適当に安いシールドベアリングの中華プーリーをピックアップ
GAOHOU、SODIAL、LIXADA、AEST等、どこかで見た事があるデザインの中華プーリーが最安値クラス。 分解した画像を探してみると、AESTのセラミックプーリーは黒ではなく白いタイプのセラミック(´・ω・`)
購入候補となる各種シールドベアリング プーリーの評判、交換後の変速性能、インプレッションを各ブログを参考に調べるてみると、金属製のプーリーは、チェーンとの接触でシャリシャリと音鳴りがして気になる模様。 ホイールのラチェットは爆音が好みですが、チェーンラインは静かな方が良く、可能な限りカスタムしていない地味な見た目に仕上げたいクロスバイクには、ブラック以外は見た目が派手過ぎ、ポリッシュシルバー以外は塗装も禿げてしまうので、シールドベアリング プーリーの購入候補を樹脂製に限定してリストアップ
シールドベアリング 樹脂製 プーリー 種類
・ACOR PRO-2901・BBB ローラーボーイズ
・DURA-ACE RD-7900 プーリーセット(10速用)
・DURA-ACE RD-9070 プーリーセット(11速用)
・Tacx Jockey Wheel
・TNI セラミックプーリーセット
・Velo Orange Grand Cru Sealed Bearing Universal Jocky Wheels
・ミスターコントロール PUL-J1-11A
・夢屋(YUMEYA) YM-RD82 プーリーセット
この中でACOR、ミスターコントロール、TACX、TNIはセラミックベアリングなのですが、なぜか後者の2つは前者の2倍以上の価格。 なぜだろう?と調べてみると、セラミックベアリングでも性能についてはピンキリらしいので、TACX、TNIはグレードの高いセラミックベアリングが使われているのかもしれません
クロスバイク用なので、シールドベアリグ、樹脂製、安い、と3拍子揃っていたVelo Orange Grand Cru Sealed Bearing Universal Jocky Wheelsを購入(´・ω・`)
Velo Orange Grand Cru Sealed Bearing Universal Jocky Wheels 詳細
Velo Orange Grand Cru Sealed Bearing Universal Jocky Wheels パッケージ。 コストダウンのためと思われる簡素な紙袋は、内職のオバちゃんが1つ1つ梱包していそうな感じです(´・ω・`)
左)プーリーに使われているベアリングにはJAPANの文字
右)シマノ、SRAM、カンパニョーロに対応させるための各種シム
Velo Orangeのプーリーは、ミスターコントロール、ACORと完全に同じ形状なので、どこかのOEMの模様(´・ω・`)
ハサミで切り抜いていると思われる簡易な説明書。 シマノは7、8、9、10速対応。 カンパは8、9、10速対応。 SRAMは9.0は、9.0SL、7.0のリアディレイラーに対応
ガイドプーリー テンションプーリー 厚みの違い
左)UPPER右)LOWER
ガイドプーリーとテンションプーリーの厚みを変えて、シマノの左右に動くガイドプーリーの特許に似た機能を持たせているのかもしれません
105のリアディレイラーに取り付けるので、Aのシマノ 8、9、10速用シム4つをランナーから切り離します
シムを取り付けた状態で手のひらに強く押し付け、どの程度の抵抗なのかを試してみると、105のベアリング無しプーリーに比べて抵抗感が70~80%ほど少ない感触。 本当に日本製シールドベアリングかどうかは不明ですが、負荷をかけた状態でも抵抗は少なく、回転性能がとても良好。 購入したのは普通のシールドベアリングタイプなので、セラミックベアリングの場合は105純正比較で90%以上抵抗感が減ってもおかしくなさそうです(´・ω・`)
105 Vero Orange ガイドプーリー テンションプーリー 実測重量 比較
樹脂部分は105と比較すると薄いので軽いはずですが、シールドベアリングの重さでトータル2gの重量増(´・ω・`)
105(RD-5701)のテンションプーリー、ガイドプーリーをVelo Orange Grand Cru Sealed Bearing Universal Jocky Wheelsへ交換
105 プーリー交換 変速性能 レビュー
車体に取り付けてシフト操作を行ってみると、シフトアップは純正とほぼ違いはありませんが、シフトダウン側はイマイチ。 特にドイヒーなのが 6速 → 5速 。 レバーを押し終わってもなかなか変速してくれず、クランクを相当回さないとチェーンがロー側に上がってくれないため、シフトダウン側の変速性能のみ大幅な性能ダウン。 シマノ純正以外のプーリーに交換すると変速性能が落ちる場合があるのは、プーリーを交換している人達のブログやカスタマーレビューを散々見て回っていた段階で多くの事例を目にしていましたが、自分の場合も例外無く変速性能が悪化する結果に前回の105化、10速化でギア比をかなりのクロスレシオにしているため、GIANT ESCAPE AIR購入時の状態よりも変速回数が増えており、このままの変速性能では使い物にならないので、変速性能が悪化してしまうプーリーの対応策では定番とも言える変速性能重視のテンションプーリーのみの交換(画像右)にしてしばらく走行していました。 シマノ純正以外のプーリーでは変速性能が悪化してしまう理由をしばらく考えていると、シフトダウンが上手くいかないのはガイドプーリーの厚みが足りず、チェーンの内側でプーリーが遊んでしまい、チェーンを正しい位置まで移動する事ができないから? と仮説が思い浮かんだので、Velo Orange Grand Cru Sealed Bearing Universal Jocky WheelsのUPPERをテンションプーリー(下側)に。 LOWERをガイドプーリー(上側)に入れ替えてみると、105純正のプーリーとなんら変わらずスムーズにバシバシ変速が決まります (´・ω・`)
UPPER → アップ → 上側。 LOWER → ロー → 下側 と、無意識に連想してしまった事から正しく取り付ける事ができず、結果として変速性能を悪化させてしまう事態に陥ってしまっただけで、説明書と同じ
- LOWER=ガイドプーリー(上側)
- UPPER=テンションプーリー(下側)
とする事で、ようやく変速性能が悪化してしまう難問から脱出
説明書が簡易すぎるので気にもしていませんでしたが、ちゃんとLOWERは上側(ガイドプーリー)、UPPERが下側(テンションプーリー)に掲載されていますが、この記載内容がガイドプーリーとテンションプーリーの位置関係を表していると1発で理解できる人はどれくらいいるんでしょうか? 各ブログ、レビューをもう一度見直してみると、ガイドプーリーとテンションプーリーを逆に装着している事に気付いていない人が多いのが良く分かります(´・ω・`)
変速性能の問題が解決したので、仕上げにプーリーの摩擦抵抗を減らすためにまだ残っているミニ四駆Fグリスを充填。 無くなったら非常に評判の良いMOTUL テックグリスを試してみたいところ(´・ω・`)
105 プーリー 交換前 交換後
よほど間近で見ない限りプーリーを交換している様には見えず、カスタムしてない感は狙い通り(´・ω・`)
Velo Orange Grand Cru Sealed Bearing Universal Jocky Wheels レビュー
105のプーリーにはベアリングが入っていないため摩擦抵抗が大きいですが、酷評するほど摩擦抵抗が大きい訳ではないので、プーリー交換による効果は、スプロケットで1T未満の出力アップとなんとも微妙な効果。 ブッシュタイプからシールドベアリングのプーリーに交換して性能面は微々たる向上ですが、シールドベアリングのプーリーに交換した事により、ベアリングの入っていないプーリーが使われていると言うモヤモヤ感が解消する効果の方が大きいカスタムでしたメガプーリー ビッグプーリー
ガイドプーリーを 11T → 13T ~ 16T に。 テンションプーリーを 11T → 15T or 16T 程度に大径化する事によりプーリーの回転数を抑えて摩擦抵抗を減らし、同時にチェーンラインが緩やかになる事でチェーンの摩擦抵抗も減らす事が出来るBERNERのビッグプーリーケージ、CDJ(カーボンドライジャパン)のビッグプーリーキット V2、TNI スピードプーリー、MR.CONTROL SSP-152X ビッグプーリーキット、FOURIERS、SRAMやアルテグラ(6700シリーズ)にも対応するDIGIRIT等。 まだまだ高価なため、購入している人はレースで上位を狙うような方々と思いますが、ノーマルのリアディレイラーに大径プーリーを入れるため、ロングケージにしつつ爪を切断して自作している方々も(参考1 参考2)。 再びプーリーを交換する機会が訪れたら、ラインナップに12Tがあり、シマノに近い左右に遊びがある構造のKCNC ジョッキーホイールで 11T → 12T のプチ大径化に挑戦してみたいところ。 ディレイラーケージを切断&延長しなくて済む12T化ですが、 11T → 12T へとサイズが1T大きくなるだけなので、今回のように微妙な性能アップになりそうな予感も(´・ω・`)次の記事を読む
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